コレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」(5)

2020.3.5

横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」の魅力をお届けするブログ第5回です。
(3月15日(日)まで毎日更新予定)
本日は第1章「写真でみる戦後―昭和のミナト 横浜」から最後のご紹介となる1点です。

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■きょうの1点


小野 肇(1913-1999)

《横浜駅と港を望む》1988年 カラー・プリント 56.2×45.8cm


小野は、新潟県生まれ。医師として病院に勤務する傍らで写真を撮り続け、1988年に横浜市民ギャラリーで開催した「横浜百景展」への出品を機に横浜の風物をテーマに撮影するようになりました。
本作は、横浜駅付近のビルの屋上から写された作品です。横浜港のはるか奥、画面上方に、橋桁が出来る前の横浜ベイブリッジを見ることができます。百貨店や銀行などのビルが立ち並び多くの車が行き交う横浜駅と、ふ頭に大小さまざまな船が出入りする横浜港の風景が、画面中央の高速道路を境に上下にとらえられています。小野は、一枚の写真の中に横浜の多様な情景を写し出しています。

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■トピックス ― 所蔵作品検索ページ

横浜市民ギャラリーが所蔵する約1,300点の全作品データを、2018年度よりホームページ上で公開しています。
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作品画像の掲載点数も今後徐々に増やしていく予定です。
みなさまの調査、研究などにぜひお役立てください!