コレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」(2)

2020.3.2

横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」の魅力をお届けするブログ第2回です。(3月15日(日)まで毎日更新する予定)
本日も昨日につづき、第1章「写真でみる戦後―昭和のミナト 横浜」からの1点です。

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■きょうの1点

奥村泰宏(1914-1995)

《出航の見送り》1955年 ゼラチン・シルバー・プリント 52.5×34.0cm


奥村は横浜市生まれ。1943年文化学院文学部卒業。1951年横浜アマチュア写真連盟を結成し、理事長に就任。1952年横浜美術協会会員、顧問を務めるなど横浜の写真文化の発展や芸術振興に尽力しました。
横浜に生まれ育った奥村は、終戦後の故郷の現実を目の当りにし、占領軍兵士やその家族、そして占領下の市民の姿を数多く写しています。1952年に接収解除された大さん橋で撮影された本作には、海外から訪れる人、歓迎する人などが集うなかに、出航を見送る人の喜びに満ちた表情が間近にとらえられています。

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横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」のウェブページでは、出品作家の西村建子さん、林敬二さんのインタビュー動画、そして小冊子のPDF版をダウンロードしてご覧いただけます。小冊子は、フルカラー(16ページ)で作品画像や西村さん・林さんのインタビュー(テキスト版)などを掲載しています。
ぜひご覧ください!


展覧会ウェブページはこちら(インタビュー動画、小冊子PDF版は下部に掲載しています)→https://ycag.yafjp.org/our_exhibition/collection-2020/