当館について

概要

1.横浜市民ギャラリーについて

―市民のためのギャラリーとして

横浜市民ギャラリーは1964年に開設されました。日本で最初に「市民ギャラリー」を冠した施設といわれています。旧中区庁舎(1964~1974年)、横浜市教育文化センター(1974年~2013年)と二つの所在地を経て、2014年10月からは現在の地で運営をしています。主に市民の美術団体を対象とした展示室の貸出し、そして企画展や講座等の主催事業を両輪に横浜の芸術文化の発展の一端を担ってきた長い歴史があり、今も毎年多くの方々にご利用・ご来館いただいています。

主催事業では、開館の年から行われてきた現代美術を紹介する「今日の作家展」の理念を継承する「新・今日の作家展」、長い歴史の中で形成してきたコレクション(収蔵作品)をテーマに沿って紹介する「コレクション展」、1965年から続く子どもの作品を無審査で全点展示する「横浜市こどもの美術展」の3つの展覧会のほか、専門的な創作活動やレクチャーを楽しむことができる「大人のためのアトリエ講座」、造形を中心として開催し、自立につながる体験ができる子ども向け講座「ハマキッズ・アートクラブ」等を実施しており、多彩な活動を展開しています。
また、企画や運営に参画していただけるボランティアやインターンシップ制度、地域との連携事業、U35若手芸術家支援事業等、多様な年代の方々に幅広い関わりを持っていただける様々な事業・活動を展開しています。

画像:当施設外観(2014年) photo:UESUGI Akira

当施設外観(2014年) photo:UESUGI Akira

2.主な事業内容

施設の貸出し

創作活動の発表の場を中心としてご利用いただけます。展示室は4フロアー、最大6室に分割できます。 近年は国際舞台芸術ミーティングin横浜(YPAM)フリンジ会場として活用いただくなど、美術以外のジャンルへの貸出しも拡大しています。 また、4階にあるアトリエは、創作活動を中心に多様な目的でご利用いただけます。

画像:2階展示室 photo:UESUGI Akira

2階展示室 photo:UESUGI Akira

画像:地下展示室  photo:UESUGI Akira

地下展示室 photo:UESUGI Akira

画像:TPAMフリンジ会場 リハーサルの様子

TPAMフリンジ会場 リハーサルの様子
(※TPAMは2021年12月よりYPAMに名称変更)

画像:4階アトリエ photo:UESUGI Akira

4階アトリエ photo:UESUGI Akira

施設の貸出しについて、詳細は以下よりご覧ください。

展示室のご利用

アトリエのご利用

主催事業

日頃のリサーチや研究を活かしながら、作品や作家の魅力を通じ新たな気づきをもたらす企画展や、造形を中心に多様な体験ができる講座事業等を実施しています。

画像:「新・今日の作家展2016 創造の場所―もの派から現代へ」鈴木孝幸作品展示風景 photo:Ken KATO

「新・今日の作家展2016 創造の場所―もの派から現代へ」鈴木孝幸作品展示風景 photo:Ken KATO

「画像:コレクション展2018 写真と素描でたどる横浜 1950-1980年代を中心に」会場風景 photo:Ken KATO

「コレクション展2018 写真と素描でたどる横浜 1950-1980年代を中心に」会場風景 photo:Ken KATO

画像:「横浜市こどもの美術展2019」会場風景 photo:Ken KATO

「横浜市こどもの美術展2019」会場風景 photo:Ken KATO

画像:大人のためのアトリエ講座「古典絵画をまなぶ―中世ヨーロッパの金箔技法」(2017年度実施)

大人のためのアトリエ講座「古典絵画をまなぶ―中世ヨーロッパの金箔技法」(2017年度実施)

画像:ハマキッズ・アートクラブ「へんてこ動物をつくろう!」(2018年度実施)

ハマキッズ・アートクラブ「へんてこ動物をつくろう!」(2018年度実施)

各事業の詳細は以下からご覧ください。

今年度の企画展

大人のためのアトリエ講座

子どものためのアトリエ講座 ハマキッズ・アートクラブ

当館の収蔵作品の概要について、以下よりご覧ください。

横浜市民ギャラリーコレクションの形成と現在

―広がる活動、つながり

時代とともに移り変わる社会や芸術文化を取り巻く環境に応じ、横浜市民ギャラリーも活動を拡大してきました。幅広い年代の方々が活躍するボランティア活動や、施設や美術にまつわる業務を学び体験する学生インターンシップ制度。また地域の芸術文化施設等と連携し、エリア一帯で芸術文化の魅力を発信する地域連携。35歳以下のアーティストの方に積極的に展示室をご利用いただくU35若手芸術家支援事業。各事業を通じて横浜市民ギャラリーも新たな視点を得てブラッシュアップしています。
また、「横浜市芸術文化教育プラットフォーム学校プログラム」にもコーディネーターとして参画し、子どもたちとアーティストが出会う場を創出しています。

画像:「コレクション展2017」鑑賞サポータートーク

「コレクション展2017」鑑賞サポーターによるトーク

インターンシップ生と職員による子ども向け事業 企画会議の様子

各事業の詳細は以下のページをご覧ください。

ボランティア

インターンシップ

地域連携

U35若手芸術家支援事業

横浜市芸術文化教育プラットフォーム 学校プラグラム

沿革と建築

1.沿革

1964年4月

桜木町駅前にあった旧中区庁舎内に横浜市民ギャラリー開設。

6月

「今日の作家展」(第1回)開催。

1965年9月

「横浜市こどもの美術展」(第1回)開催。

初代横浜市民ギャラリー外観(1966年)

1974年7月

関内駅前に新設された横浜市教育文化センター内に移転オープン。

横浜市教育文化センター外観(1988年)撮影:宮崎純安

1996年4月

運営組織が財団法人横浜市美術振興財団となる。

2002年4月

運営組織が財団法人横浜市文化振興財団と統合し、財団法人横浜市芸術文化振興財団となる。

2006年4月

指定管理者制度導入、財団法人横浜市芸術文化振興財団が指定管理者となる(以降2期連続、2015年3月まで)。

2009年7月

財団法人横浜市芸術文化振興財団が公益財団法人に移行する。

2013年3月

2011年に発生した東日本大震災の影響による横浜市教育文化センターの閉鎖に伴い、休館。

2014年10月

旧いせやま会館を改修し、現在地に移転。

2016年4月

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体が第3期指定管理者となる(2022年3月まで)。

2022年4月

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体による第4期指定管理期間開始(2027年3月まで)。

以下より、横浜市民ギャラリーの歴史に関する当施設館長(2012年当時)のインタビューをご覧いただけます(外部サイト)。
https://yokohama-sozokaiwai.jp/things/621.html

現在の運営団体

2.建築概要

現在の施設は旧いせやま会館を改装・リノベーションし、2014年にオープンしました。建物の入口上部は港のコンテナをイメージしています。

竣工
2014年10月(当初建築の竣工は1987年)
施設面積
敷地面積2,360.68㎡
延床面積3,428.00㎡
設計
株式会社松本陽一設計事務所
施工
株式会社小俣組
構造
鉄筋コンクリート 地下1階 地上4階
一部鉄骨造

条例・事業計画

所管課

横浜市にぎわいスポーツ文化局