「横浜市こどもの美術展2022」ボランティア・インターン活動レポート

2022.8.21

この夏開催した「横浜市こどもの美術展2022」(会期:2022年7月22日[金]~7月31日[日])。関連イベントである、自由参加ワークショップ「紙でたてよう!なんでもタテモノ」の会場運営を、ボランティアや学生インターンのみなさんにサポートしていただきました!
このブログでは、事前説明会から当日の様子までをレポートします。

「横浜市こどもの美術展2022」 自由参加ワークショップ「紙でたてよう!なんでもタテモノ」 受付の様子 photo:Ken KATO

 

 

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ハマキッズ・アートクラブ「星空のうちわをつくろう」レポート

2022.7.23

6月のハマキッズ、講師は日本画家の泉桐子さん。

「星空のうちわ」と聞くとどんなうちわをイメージしますか?

今回の星空は、ドーサ液という墨をはじく液体で描き、

乾いたところで上から墨を塗り、また乾かす。

そうすると、最初に描いた星空の絵が墨をはじいて浮かびあがってくる、というもの。

日本画の技法のひとつです。

 

まずは泉さんからやり方の説明を聞きます。

ドーサ液のにおいを嗅いだり、材料に使った膠(にかわ)をさわってみたりもしました。

動物由来のゼラチンでできている膠はちょっぴり獣のにおいが…したかな?

子どもたちもさっそく描いていきます。

 描いては乾かし、描いては乾かし…。

描いた直後は見えていた絵も、乾かすとほとんど見えなくなります。

筆を大胆に上から振ってドリッピングする子も。

大きな和紙は、乾かすのも大変!

学生インターンのお兄さん、お姉さんも手伝ってくれました。

 

ひと通り描いたところで墨汁の登場です。

こんなに真っ黒なものを上から塗って、

本当に絵が浮かび上がるのでしょうか?

出てきた、出てきた。

墨汁も少し塗っては乾かし、また塗っては乾かし、作業が続きます。

最後は少し色味も加えて、「うちわ」の紙を仕上げます。

 

大きな紙のどこを切り抜くか

案外サクサク決めていく子どもたち。迷いがありません。

乾いた紙をうちわの形に切り取って、骨に貼って完成です!

自由に描いた星空は、素敵なうちわになりました。

梅雨明けの早かった今年は、急に暑くなりましたね。

みんなのうちわ、活躍しているかな?

 

最後に、講師の泉さんからメッセージをもらいました。

「はじめて触れる材料だったと思いますが、様々な描き方を試してくれて、それぞれの星空ができていました。

『裏側から見てもきれい!』なんて発見ができた人もいましたね。

これからもいろんなものに触れて、発見して、想像して。いろんなことを楽しんでください。」

 

ハマキッズ・アートクラブでは8月以降も様々な講座を開催します。

「どんなことやるのかな?」興味がわいたら応募してみてくださいね。

お待ちしています!

 

子ども事業・インターン活動レポート:「工作ワークショップ」の企画と実施

2022.3.5

横浜市民ギャラリーでは、次世代の育成と体験の場の提供を目的に、2018年より学生インターンを受入れています。

 

今年度は、子ども向け事業について学ぶインターンシップに4名が参加。夏に開催された「横浜市こどもの美術展」(会期: 〜 や通年の子ども向け講座「ハマキッズ・アートクラブ」での現場実習などを通じて、年間で研修を行いました。

 

これまでの活動記録 ―――

5月:オリエンテーション

 

「横浜市こどもの美術展2021

7月:会場内「写真さつえいコーナー」設営(写真左)

8月:関連イベント おうちでワークショップ「オリジナルメダルをつくろう!」運営(写真右)

 

子どものためのアトリエ講座「ハマキッズ・アートクラブ 2021年度」サポート

7月:「アートリンピックスポーツを等身大アートで表現しよう!」切取り作業(写真左)

12月:「森のペンとノートをつくろう」仕上げの装丁作業(写真右)

 

20221月:出張ワークショップ「ちょうちんをつくろう!」

【横浜・紅葉ケ丘まいらん連携事業】

 

2021年5月~12月まで様々な子ども事業の現場を体験し、その集大成として2022年1月にインターン生自身が企画した「工作ワークショップ」を開催しました。以下、その準備から当日までの様子を担当スタッフがレポートします!

 

 

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ハマキッズ・アートクラブ「森のペンとノートをつくろう」レポート

2022.1.6

2021年12月12日、ハマキッズ・アートクラブ「森のペンとノートをつくろう」を開催しました。講師は日本画家の泉桐子さん。小学1~3年生13名が参加しました。

今回つくるのは、森のペンとノートの二つ。まずは木の枝を削ってすてきなペンをつくり、次に自分でつくった道具を使って絵を描き、ノートカバーにします。二つもあるなんて、なんだかちょっと大変そう?!

ペンをつくるため、今回は小刀を使います。ほとんどの参加者は小刀を使うのが初めて。「ものをつくる前には、しっかり準備体操するといいですよ!」と泉先生。みんなで手をグーパーグーパーと動かします。


最初は練習で割りばしを削ってみます。力の入れどころが難しい!コツをつかむと段々上手になってきました。


そして本番の森のペン。みんなのために、泉先生がクヌギやサクラなど自然の木の枝を拾って準備してきてくださいました。いろんな太さや形があって選ぶのも楽しい!テンションが上がります。


ペンの先端を削っていきます。割りばしと違って、ちょっと木が固い!みんな疲れながらも自分の納得がいく形になるまで頑張って削りました。


マスキングテープで飾りをつけたら、森のペンが完成です。
今度はペンに墨汁をつけて絵を描いていきます。どんなふうにペンを使うとよいか先生のお話を聞いたら、さあ描いてみよう!




自分でつくったペンの書き味はどうでしょう?墨の風合いも相まって、強弱のある味わい深い線になります。しっかり墨を乾かし、色を塗りたい人は塗ります。


絵が完成したら最後の仕上げ、ノートカバーに仕立てましょう。担当は横浜市民ギャラリーのインターンの学生さんたち。子どもたちから「ここの絵が見えるようにしたい!」といったオーダーを聞きながら、頑張ってくれました。





世界に一つの自分だけのノートが完成!最後までおつかれさまでした。おうちでも森のペンを使って、またステキな絵を描いてくださいね。

コレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」(14)

2020.3.14

横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」の魅力をお届けするブログ第14回です。
(3月15日(日)まで毎日更新)

本日は3月8日のブログ(8)に続き、鑑賞サポーターによる「作品に描かれたスポット紹介 後編」 をお届けします。

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■ 鑑賞サポーターによる「作品に描かれたスポット紹介」後編

コレクション展で作品とお客様をつなぐ役割をしている鑑賞サポーター(ボランティア)が、「うつし、描かれた港と水辺」展の作品のなかに登場する横浜のスポット紹介を執筆しました!どうぞご覧ください。
※スポット紹介前編(1.横浜赤レンガ倉庫~3.横浜税関)や鑑賞サポーターの活動概要については、3月8日のブログに掲載しています。





4. 山下公園

バラ園がきれいな山下公園 撮影:鑑賞サポーター

山下公園は関東大震災で発生した瓦礫の埋め立て地を整備して、1930年に開園した国内初の臨海公園です。戦後15年間米軍に接収されますが、その後の横浜マリンタワーの建築や日本郵船氷川丸の係留、「未来のバラ園」造園などの再整備により、公園界隈は横浜屈指の観光地として賑わっています。大さん橋から山下ふ頭に至る全長800mの海辺のプロムナードには、在日インド人協会寄贈の「インド水塔」、「赤い靴はいてた女の子像」、サンディエゴ市寄贈の「水の守護神」など、海外との交流を感じさせる記念碑も点在し、見所となっています。

[サポーターおすすめポイント!]
本展出品作の石踊紘一《インド追想》に描かれているインド水塔をぜひ訪れてみては?


5. 横浜ベイブリッジ

間近に臨む横浜ベイブリッジ  撮影:鑑賞サポーター

1960年代、横浜港はコンテナ船の時代を迎え道路渋滞が激しくなりました。その緩和のため、横浜ベイブリッジは1980年に着工、1989年9月27日に開通しました。本牧ふ頭と大黒ふ頭を結ぶ全長860mの斜張橋(吊り橋)は、世界最大級です。主塔を2基建て、ケーブルを張り橋桁を支えています。本展出品作には建設中の写真や絵が数点あり、横浜ベイブリッジが横浜の新たな開発の発端となったことがうかがえます。日没後はライトアップされ、横浜港の夜景を演出しています。21世紀への現代的な歩みを象徴する軽やかで優美な、未来へ向けての橋といえるでしょう。

[サポーターおすすめポイント!]
本展出品作は1988年の横浜百景展にあわせて制作されたので、ベイブリッジは建設中です。


6. 大黒大橋

現在は白い大黒大橋 撮影:鑑賞サポーター

山下公園付近からの大黒大橋(画面中央あたり) 撮影:鑑賞サポーター

鶴見区大黒町と横浜港の一大物流拠点である大黒ふ頭を結ぶ大黒大橋は、1971年から3年かけて建設されました。現在は白い斜張橋ですが、当初は朱色に塗装されており、本展出品作にもその姿が描かれています。歩道もあるため、1980年代には釣り人も見られましたが、現在は横浜港やみなとみらい21とともに富士山を眺める絶景スポットとして人気があり、その眺望は関東の富士見百景に選定されました。隣接する横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋より認知度は低いですが、歩いて渡れば、その振動と海を見下ろす恐怖感を味わえる稀有な橋といえるでしょう。

[サポーターおすすめポイント!]
大黒大橋からの港風景を体感した後、反対岸から風景の中にこの橋を見るのもおすすめ!


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■ きょうの1点 mini

林 敬二(1933年生まれ)

《横浜港》1988年 油彩、キャンバス 91.0×116.0cm

今回の展覧会のメインビジュアルにもなっている本作には、建設中の横浜ベイブリッジと、その左手に朱色の大黒大橋(現在は上の写真のように白色)が小さいながらもしっかりと描かれています。
この作品は1988年の「横浜百景展」のために制作されました。林は当時、横浜駅の待合室の一番海側からの風景が気に入り、写真を撮って忠実にこの絵を描いたそうです。3月5日のブログ(5)でご紹介した小野肇≪横浜駅と港を望む≫は、同時期に横浜駅付近から撮影されており、林の作品に描かれた風景と見比べてみるとおもしろいです。

今回の展覧会にあわせて収録した、林敬二インタビュー映像もぜひご覧ください
インタビューアーカイブ

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明日はいよいよコレクション展ブログ最終回。どうぞ最後までおつきあいください!
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