アラスカや東北で先住民や捕鯨文化等のフィールドワークを行いながらそれを表現するアーチストの是恒さくらさんを講師に向かえて「ヤマアラシの針でつくるブローチ」が開催されました。
はじめにスライドショーを見ながらレクチャーを受けました。
是恒さんがアラスカの大学に通っていた時に先住民の方にヤマアラシの針を使った装飾品づくりを教えてもらったそうです。「ヤマアラシの針がどうして生えたのか」という神話の朗読もしてくださいました。
ヤマアラシの針は堅いように見えますが、はさみで簡単に切ることが出来ました。ストローを切っているような感覚です。針の先は濃い茶色で、この部分の残し具合でブローチのデザインの工夫ができそうです。縫い針を通すために先端は切り落とします。
まずは、ブローチのデザイン画を作成します。ヤマアラシの針をどう配置するのか描いてみます。
デザイン画に合わせてヤマアラシの針を切りそろえます。
ブローチのサイズよりすこし大きく鹿革を2枚切り取ります。
ヤマアラシの針に縫い針を通し、鹿革に縫い付けます。
ヤマアラシの針の周りにガラスビーズを縫い付けます。
2枚切り抜いた鹿革のうち、ビーズを縫い付けていない方にピンブローチを縫い付けて、ビーズを縫い付けた裏面とピンブローチを縫い付けた裏面を接着剤で張り付けます。
ピンブローチ
周りを切りそろえれば完成です!
日本に住んでいると、動物園に見に行かないと見られないヤマアラシですが、アラスカでは道に歩いていたり、ヤマアラシの針を手芸店で売っていたりして身近な動物だそうです。
最後に巾着袋にブローチをつけるとかわいらしい仕上がりになりました。ヤマアラシの針をキレイに縫い付けるのは思ったよりむずかしく、苦戦していた方も多かったのですが、その分完成品に愛着がわきそうです。