2021.5.23
2021年5月7日
大人のためのアトリエ講座「和の装いを描く:5月7日【2日目】」開催レポート
画家の清野晃代さんを講師に迎えて「和の装いを描く」を開催。
初日の様子をお伝えした前回のレポートに続き、
2日目、5月7日(固定ポーズ・ミニ講評会)の様子をお届けします!
前回は短い時間で様々なポーズに取り組みましたが、
今回はポーズをひとつに固定して、じっくりと1枚の絵を描き進めていきます。
選ばれたポーズはこちら。
お茶屋さんの長椅子に腰をかけてひと休み…という感じでしょうか。
体をひねった座り方が特徴的で、和装らしさがありますね。
この日はパステルや水彩絵の具を使って彩色をされる方もいました。
1色、絵に加えられるだけで、ぐっと雰囲気が変わります。
ポーズ時間終了後、作品を並べて、講評会を行いました。
講評会では、全ての作品に対して先生からコメント・アドバイスがいただけます。
人前で自分の作品のお話をするのは、どきどきするかと思いますが、
清野先生は必ず作品のいいところを見つけてお話しされていて、
みなさんも熱心にご自分以外の作品へのお話にも耳を傾けられており、
あたたかい時間が流れていたように感じました。
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大人のためのアトリエ講座「和の装いを描く」開催レポートは以上になります。
清野先生、受講生のみなさま、ご協力いただきありがとうございました。
次の講座もお楽しみに!
*横浜市民ギャラリーでは、「大人のためのアトリエ講座」として
大人の方向けの講座を企画・開催しています。
申込受付中の講座については
こちら>>>をご確認ください。
2021.5.9
2021年4月30日
大人のためのアトリエ講座「和の装いを描く:4月30日【初日】」開催レポート
画家の清野晃代さんを講師に迎えて「和の装いを描く」を開催。
初日、4月30日の様子をレポートします!
当日、準備完了直後の教室の様子。いつもよりゆったりとした教室セッティングで、
ひとりひとりの間隔をしっかりと確保しています。
14時、清野先生によるレクチャーから講座がスタート!
描く時の姿勢から、道具の種類や使い方等、わかりやすく教えてくださいます。
実は、先生をお招きして人物を描く講座を開催するのは、横浜市民ギャラリーではちょっと久しぶりのこと。
先生がいることで、安心感とほどよい緊張感が生まれているように改めて感じました。
レクチャー後、いよいよクロッキー開始。
初日は、和装ならではの動きや体の線を、5分や10分の短い時間でとらえていきます。
かたまりとして全体を大きく見ることがポイントだそうです。
モデルさん、この日のためにとってもステキな着物できてくださいました!
うぐいす色が春らしくて、帯の結び方もこだわりがあり、細部まで華やかでした。
(この日はクローバーの形に結ってきてくださったそう!)
クロッキー中も先生からお一人ずつに丁寧なアドバイスが入りました。
クロッキーの経験のある方でも、和装の人物を描くのは初めてという方が多く、
着物の独特な表情に、新鮮さを感じているようでした!
次回は5月7日に開催された2日目(固定ポーズとミニ講評会)の様子をお届けします。
*横浜市民ギャラリーでは、「大人のためのアトリエ講座」として
大人の方向けの講座を企画・開催しています。
申込受付中の講座については
こちら>>>をご確認ください。
2020.3.18
彫刻家の松本隆さんを講師に迎えて「人体を描く―クロッキーとデッサン」を開催しました。
初回:1月16日
始めに松本さんが鉛筆や木炭の使い方のレクチャーをして、すぐに女性モデルのクロッキーがはじまりました。クロッキーをしている最中も松本さんのアドバイスがありました。
腰骨の左右どちらが上がっているか見ます。どちらの足に重心が置かれているのかも重要です。
モデルを見て感じることを描くとよいそうです。
2回目:1月23日
この日は女性モデルのデッサンです。
始めに5分ポーズを4種類描いて、その中から多数決で固定ポーズを決めます。
画面に対して、頭は入りきらなくても足は入るようにすると絵が安定します。
3回目:1月30日
男性モデルのデッサンです。
前回と同じように4種類のポーズを描いて多数決で固定ポーズを決めます。
男性のモデルは骨格や筋肉の付き方が女性とは違います。ゴツゴツしているなど、モデルを見て感じたことを描く時に意識します。
ポーズの間の休息時間に、松本さんが過去に描いたクロッキーやデッサンを見せてくだいました。
4回目:2月6日
最終日は、女性モデルの固定ポーズ4回を描きます。
この日の後半は、皆さんの絵を並べて講評しました。
身体の重心を考えて描いた、しっかりしたデッサンが並びました。
2020.2.19
画家の石田淳一さんを講師に迎えて「巨匠の素描に触れて学ぶ」を開催しました。
この講座では、巨匠の素描を模写して3次元の表現を学びます。
初回:11月29日
始めに素描のトレーニングとして、あらかじめ印刷されている円に鉛筆で陰影をつけて球体を描きます。
塗るのではなく線を1本ずつ重ねて描き、物の立体感を出します。
1つ目の円が描けたら、2つ目の円に陰影をつけます。今度は球体の丸みに沿ってカーブ線を重ねていきます。そこにハイライトをいれるとさらに球体らしさがでます。
2回目:12月6日
いよいよレオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロといった巨匠の素描を模写します。
巨匠の素描のアウトラインをスケッチブックに転写します。
巨匠の素描を印刷した紙の裏側を2Bの鉛筆で塗りつぶします。
塗りつぶし終わったら、スケッチブックに塗りつぶした面を下にして乗せます。
輪郭線を芯の硬いHの鉛筆でなぞるとスケッチブックに転写されます。
転写されたアウトラインをガイドに、コピーを見ながら素描の陰影を鉛筆で描きます。
3回目:12月13日
引き続き模写をします。
巨匠の素描の線を1本たがわず写そうとするのでなく、巨匠が描いた時の気持ちになって描いてみると良いそうです。
4回目:12月20日
同じ模写を続けてもよいし、新しい模写に移ってもよし、それぞれのペースで1枚の模写にじっくり取り組みました。
最後にみなさんの模写をお互いに見て回りました。
ただ立体感を出そうとするだけでなく「筋肉の動きを表そうとしている」、「女性らしい柔らかな表現」など考えて線を引き、いきいきとした模写ができたと思います。
2020.1.18
12月7日に日本画家の武田裕子さんを講師に迎えて「はじめての日本画 絹に描く」を開催
しました。
木枠に張られた透ける絹の生地に墨や岩絵具を使って、あらかじめ用意された3種類の下絵から選んで花を描きます。
木枠の裏から下絵をあてて、絹を通して透けて見える線を墨で描きます。
筆を立てると細くてきれいな線が引けるそうです。
墨で線が引き終わったら次は岩絵具で色をつけます。
表からの彩色もしますが、裏彩色という技法の説明がありました。
画面を裏にして裏側から絵具をのせます、表に返してみると色が透けて見えて、表から彩色したより柔らかな感じになります。
たらしこみという技法は、先に描いた所が乾く前に違う色の絵具をのせてにじませます。
この技法を使って枝の質感などの表現にチャレンジする方もいました。
色付けが終わって絵具が乾いたら、画面裏に色紙を当てて背景色にします。
絹を通して色紙が透けて素敵な背景になります。
日本画は初めての方も、1日で本格的な作品ができあがりました。
武田先生の丁寧な説明とデモンストレーションで分かりやすい講座でした。
教わった技法をいれる部分の工夫や、背景色の選び方によってそれぞれ個性的な作品ができあがりました。