2020.2.19
画家の石田淳一さんを講師に迎えて「巨匠の素描に触れて学ぶ」を開催しました。
この講座では、巨匠の素描を模写して3次元の表現を学びます。
初回:11月29日
始めに素描のトレーニングとして、あらかじめ印刷されている円に鉛筆で陰影をつけて球体を描きます。
塗るのではなく線を1本ずつ重ねて描き、物の立体感を出します。
1つ目の円が描けたら、2つ目の円に陰影をつけます。今度は球体の丸みに沿ってカーブ線を重ねていきます。そこにハイライトをいれるとさらに球体らしさがでます。
2回目:12月6日
いよいよレオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロといった巨匠の素描を模写します。
巨匠の素描のアウトラインをスケッチブックに転写します。
巨匠の素描を印刷した紙の裏側を2Bの鉛筆で塗りつぶします。
塗りつぶし終わったら、スケッチブックに塗りつぶした面を下にして乗せます。
輪郭線を芯の硬いHの鉛筆でなぞるとスケッチブックに転写されます。
転写されたアウトラインをガイドに、コピーを見ながら素描の陰影を鉛筆で描きます。
3回目:12月13日
引き続き模写をします。
巨匠の素描の線を1本たがわず写そうとするのでなく、巨匠が描いた時の気持ちになって描いてみると良いそうです。
4回目:12月20日
同じ模写を続けてもよいし、新しい模写に移ってもよし、それぞれのペースで1枚の模写にじっくり取り組みました。
最後にみなさんの模写をお互いに見て回りました。
ただ立体感を出そうとするだけでなく「筋肉の動きを表そうとしている」、「女性らしい柔らかな表現」など考えて線を引き、いきいきとした模写ができたと思います。
2020.2.16
2019年12月21日
ハマキッズ・アートクラブ「スーパーカーをつくろう」を開催しました。
講師は造形教育家の三ツ山一志さんです。
10月の台風により延期となっていた講座をようやく開催することができました。
木の板にタイヤが付いた土台に、木片を乗せてスーパーカーをつくります。
三ツ山さんのお話をよく聞いてから、つくり始めます。
まず車の土台に乗せる木片を自分で選びます。
どう乗せたらかっこよくなるかな?並べて考えます。
並べ方がきまったら、木工用ボンドで接着します。
筆を使って絵具で色をつけます。何色にするかも自分で決めましょう。
いろんな形や色から自分で選んで自分で決めて、すてきなスーパーカーが出来ました!
2020.1.18
12月7日に日本画家の武田裕子さんを講師に迎えて「はじめての日本画 絹に描く」を開催
しました。
木枠に張られた透ける絹の生地に墨や岩絵具を使って、あらかじめ用意された3種類の下絵から選んで花を描きます。
木枠の裏から下絵をあてて、絹を通して透けて見える線を墨で描きます。
筆を立てると細くてきれいな線が引けるそうです。
墨で線が引き終わったら次は岩絵具で色をつけます。
表からの彩色もしますが、裏彩色という技法の説明がありました。
画面を裏にして裏側から絵具をのせます、表に返してみると色が透けて見えて、表から彩色したより柔らかな感じになります。
たらしこみという技法は、先に描いた所が乾く前に違う色の絵具をのせてにじませます。
この技法を使って枝の質感などの表現にチャレンジする方もいました。
色付けが終わって絵具が乾いたら、画面裏に色紙を当てて背景色にします。
絹を通して色紙が透けて素敵な背景になります。
日本画は初めての方も、1日で本格的な作品ができあがりました。
武田先生の丁寧な説明とデモンストレーションで分かりやすい講座でした。
教わった技法をいれる部分の工夫や、背景色の選び方によってそれぞれ個性的な作品ができあがりました。
2020.1.5
2019年12月14日
ハマキッズ・アートクラブ「油絵に挑戦!」を開催しました。
講師は東麻奈美さんです。
今回のモチーフはきれいな色の果物と野菜です。
用意された中から描きたいものを選びます。
用意されているキャンバス、筆、紙パレット、筆洗油、トイレットペーパーなどの道具を各自準備したら、10色の絵具を紙パレットにのせます。
キャンバスは縦にする?横にする?自分で決めてから、画面に対してちょうど良い大きさにモチーフを描きます。
絵具を混ぜて色をつくります。モチーフの色にそっくりな色をつくろうとみんな真剣です。
モチーフが描けたらどんな絵にしたいか考えて背景の色を決めます。
「さわやか」とか「はげしい」とか自分がイメージした色で塗ります。
モチーフの配置や背景を工夫して素敵な作品が出来ました。
油絵が初めての人も、道具や絵具の扱いかたが分かって楽しい体験ができたようです。
2019.12.17
画家の清野晃代さんを講師に迎えて「音を奏でる人体を描く―クロッキーとデッサン」
を開催しました。
初回:10月31日
初めのポーズはモデルがヴァイオリンを実際に演奏しているところを描きました。
楽器を奏でている時の所作の美しさは魅力的です。
2回目のポーズからは、楽器を構えたポーズのクロッキーをしました。
動いていなくても、楽器と人体とのバランスを取って描くことは難しいです。
2回目:11月7日
この日は固定ポーズのデッサンをしました。
バリエーションを変えた5分ポーズを4回描いた後、多数決で固定ポーズを決めます。
固定ポーズはヴァイオリンを構えて椅子に座った姿勢になりました。
よく観察して、じっくり描きます。
3回目:11月14日
この日のテーマは「身体の動きを捉えて描く」
身体のひねりや様々な角度の顔の向きのあるポーズ、座のポーズなどのクロッキーをしました。
4回目:11月21日
最終日は、2回目の続きの固定ポーズです。
清野さんがひとりひとりにアドバイスしていました。
講座の後半は、みなさんの絵を並べて講評会をしました。
ひとりずつの作品に清野さんがコメントします。
「脛の骨の湾曲、ふくらはぎのふくらみのバランス、膝の皿からどういう風に脛のラインがあるかよく観察する」
「光が当たって明るい所を薄く、影になって暗い所を濃く描く」
「普段の練習としては、自分の手足を描くと構造がわかる」
など、ほかの人へのアドバイスも聞いていると参考になりました。