「ニューアート展NEXT 2015 田中千智展 I am a Painter」では、イベントも大盛況でした。
まずは、10月3日に開催した「アーティストトーク」。
90名のお客様にお集まりいただき、会場は超満員!
この日は田中さんに加え、黄金町バザールディレクターの山野真悟さんをゲストにお迎えしました。
山野さんは初回の「黄金町バザール」からディレクターを務めており、田中さんが横浜の黄金町に滞在制作をするきっかけをつくった方です。
お二人とも福岡で同郷ということで、そこでの出会いが横浜での作品発表につながりました。
山野さんは、田中さんの作品はもちろん、物怖じしないのびのびとした人柄に可能性を感じたと言います。
お話はお二人の出会いから、2008年の黄金町バザール当時のエピソード、そして現在にまで至りました。
旧知の仲のお二人の息の合ったトークに、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
続いて、翌10月4日に開催した「林正樹ピアノライブ “夜のピアノと夜の絵たち”」。
こちらも100人を超えるお客様にお集まりいただき、大盛況!
田中さんの新作が並ぶ地下1階の展示室に、この日のためにグランドピアノを設え、作品に囲まれる空間での演奏となりました。
会場の中に、やさしく情緒豊かな林さんのピアノの音色が響きわたります。
なんと、この日は田中さんの新作から着想を得た楽曲が2曲披露されました。
1曲は、会場正面に掛けられた作品《戦う人》をきっかけに作曲された新曲。
そしてもう1曲は、ピアノを弾く林さんの向かい側に展示された作品《浮かぶ》に対面しながらの即興演奏でした。
ちょうどその即興演奏中に、会場の配管から小さな水の音が流れるというアクシデントがありましたが、それも「曲に合っていた」と林さん。
その場の状況を含めてご自分の音楽にしてしまうところがさすがです。
演奏の合間には、林さんと田中さんのミニトークもありました。
お二人は、今回の展覧会のデザインを担当した北川正さんがご縁で知り合ったとのこと。
林さんが2014年にリリースしたCDアルバム「El retratador」のジャケット画を田中さんが手がけています。
今回のように作品に囲まれる空間で演奏するのは林さんも初めてだったとのこと。
とても贅沢な一夜となりました。
終演後には急遽お二人によるサイン会を開催。
たくさんの方々がすばらしい演奏の余韻に浸りながら、列をつくっていました。
林さん、田中さん、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。