2020.3.27
2020年2月16日
ハマキッズ・アートクラブ「粘土をつくろう」を開催しました。
講師は造形作家の大竹美佳さんです。
この講座ではまず始めにみんなでカラフルな紙粘土をつくりました。
紙粘土の材料は何とトイレットペーパー!長―くひっぱってちぎります。
テーブルいっぱいにたまったら、トイレットペーパーをちぎって細かくします。
水で湿らせたトイレットペーパーに糊を混ぜます。手の平に糊がのるとヒンヤリ冷たい!
混ぜたり、叩いたりするとだんだん粘土っぽくなってきます。
どんどん練って柔らかくなったら絵具を混ぜます。
きれいな色付き紙粘土の完成です!
各テーブルで違う色の紙粘土をつくったので、5色できました。
みんなでつくった紙粘土を使ってあそびました。
完成品は乾燥するとしっかり固まります。よく練って紙粘土をつくるのは少し大変だったけど、みんなで楽しくできました!
2020.3.22
2020年1月19日
ハマキッズ・アートクラブ「スチロールアート」を開催しました。
講師は造形作家の川﨑和美さんです。
スチロールを切って貼って、好きなものをつくります。
まず始めに、スチロールカッターでスチロールを切る練習をします。
川﨑さんからつくり方のポイントを聞いて、どんなものをつくるのか考えます。
スチロールを切り抜いてパーツをつくります。
さっき練習したので、みんな上手にスチロールカッターが使えるようになりました。
パーツが出来たら、接着剤でつけて組み立てます。
仕上げに絵具で色を塗ります。
スチロールを自由に切り抜いた形に気に入った色を付けて、素敵な作品が出来ました!
2020.3.18
彫刻家の松本隆さんを講師に迎えて「人体を描く―クロッキーとデッサン」を開催しました。
初回:1月16日
始めに松本さんが鉛筆や木炭の使い方のレクチャーをして、すぐに女性モデルのクロッキーがはじまりました。クロッキーをしている最中も松本さんのアドバイスがありました。
腰骨の左右どちらが上がっているか見ます。どちらの足に重心が置かれているのかも重要です。
モデルを見て感じることを描くとよいそうです。
2回目:1月23日
この日は女性モデルのデッサンです。
始めに5分ポーズを4種類描いて、その中から多数決で固定ポーズを決めます。
画面に対して、頭は入りきらなくても足は入るようにすると絵が安定します。
3回目:1月30日
男性モデルのデッサンです。
前回と同じように4種類のポーズを描いて多数決で固定ポーズを決めます。
男性のモデルは骨格や筋肉の付き方が女性とは違います。ゴツゴツしているなど、モデルを見て感じたことを描く時に意識します。
ポーズの間の休息時間に、松本さんが過去に描いたクロッキーやデッサンを見せてくだいました。
4回目:2月6日
最終日は、女性モデルの固定ポーズ4回を描きます。
この日の後半は、皆さんの絵を並べて講評しました。
身体の重心を考えて描いた、しっかりしたデッサンが並びました。
2020.3.15
横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」の魅力をお届けするブログも最終回の第15回となりました。
本日までご覧いただき、ありがとうございます
最終回では、出品作家の西村建子氏・林敬二氏のインタビューをご紹介します。
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■作家インタビュー1 西村建子氏
西村建子氏(2019年12月23日 横浜市民ギャラリーにて)
西村建子氏は1940年、栃木県生まれ。会社員の傍ら写真を撮るようになり、写真家の浜口タカシ氏(1931‐2018)が主宰する日本写真映像学院で学び、その後浜口氏の事務所を手伝いながら撮影を続けてきました。「大好き」と語る横浜を中心に写真を発表しています。インタビューでは1980年代におこなった中国残留孤児の撮影の話や、写真への思いをお話ししていただきました。
※インタビュー動画はこちらからご覧いただけます。
西村建子《横浜港》1988年 カラー・プリント 36.5×54.5cm
■作家インタビュー2 林敬二氏
林敬二氏(2020年1月8日 林敬二氏アトリエにて)
林敬二氏は1933年、横浜市生まれ。東京藝術大学卒業。横浜の港の空気を感じながら育った林氏は藝大の助手時代にイタリアに留学、その後豊かな色彩のもと人物と抽象性の高い表現を組み合わせる共通点を持ちながらも画風を幾度も変遷させ、一貫して浮遊感を感じさせる作品を発表してきました。インタビューの中では《横浜港》の制作背景や作品に通底する要素を語ってくださっています。
※インタビュー動画はこちらからご覧いただけます。
林敬二《横浜港》1988年 油彩、キャンバス 91.0×116.0cm
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■トピックス ― インタビューアーカイブ
横浜市民ギャラリーでは、2014年度より企画展にあわせ当館にゆかりのある方々のインタビューをおこなっています。
貴重なお話をお楽しみください。→インタビューアーカイブ
コレクション展は来年も3月に開催予定です。
今年度会場で配布予定でした小冊子もご希望の方にお分けできますので、事務室でお声かけください(2020年3月31日(火)までは閉館です)。
2020.3.14
横浜市民ギャラリーコレクション展2020「うつし、描かれた港と水辺」の魅力をお届けするブログ第14回です。
(3月15日(日)まで毎日更新)
本日は3月8日のブログ(8)に続き、鑑賞サポーターによる「作品に描かれたスポット紹介 後編」 をお届けします。
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■ 鑑賞サポーターによる「作品に描かれたスポット紹介」後編
コレクション展で作品とお客様をつなぐ役割をしている鑑賞サポーター(ボランティア)が、「うつし、描かれた港と水辺」展の作品のなかに登場する横浜のスポット紹介を執筆しました!どうぞご覧ください。
※スポット紹介前編(1.横浜赤レンガ倉庫~3.横浜税関)や鑑賞サポーターの活動概要については、3月8日のブログに掲載しています。
4. 山下公園
バラ園がきれいな山下公園 撮影:鑑賞サポーター
山下公園は関東大震災で発生した瓦礫の埋め立て地を整備して、1930年に開園した国内初の臨海公園です。戦後15年間米軍に接収されますが、その後の横浜マリンタワーの建築や日本郵船氷川丸の係留、「未来のバラ園」造園などの再整備により、公園界隈は横浜屈指の観光地として賑わっています。大さん橋から山下ふ頭に至る全長800mの海辺のプロムナードには、在日インド人協会寄贈の「インド水塔」、「赤い靴はいてた女の子像」、サンディエゴ市寄贈の「水の守護神」など、海外との交流を感じさせる記念碑も点在し、見所となっています。
[サポーターおすすめポイント!]
本展出品作の石踊紘一《インド追想》に描かれているインド水塔をぜひ訪れてみては?
5. 横浜ベイブリッジ
間近に臨む横浜ベイブリッジ 撮影:鑑賞サポーター
1960年代、横浜港はコンテナ船の時代を迎え道路渋滞が激しくなりました。その緩和のため、横浜ベイブリッジは1980年に着工、1989年9月27日に開通しました。本牧ふ頭と大黒ふ頭を結ぶ全長860mの斜張橋(吊り橋)は、世界最大級です。主塔を2基建て、ケーブルを張り橋桁を支えています。本展出品作には建設中の写真や絵が数点あり、横浜ベイブリッジが横浜の新たな開発の発端となったことがうかがえます。日没後はライトアップされ、横浜港の夜景を演出しています。21世紀への現代的な歩みを象徴する軽やかで優美な、未来へ向けての橋といえるでしょう。
[サポーターおすすめポイント!]
本展出品作は1988年の横浜百景展にあわせて制作されたので、ベイブリッジは建設中です。
6. 大黒大橋
現在は白い大黒大橋 撮影:鑑賞サポーター
山下公園付近からの大黒大橋(画面中央あたり) 撮影:鑑賞サポーター
鶴見区大黒町と横浜港の一大物流拠点である大黒ふ頭を結ぶ大黒大橋は、1971年から3年かけて建設されました。現在は白い斜張橋ですが、当初は朱色に塗装されており、本展出品作にもその姿が描かれています。歩道もあるため、1980年代には釣り人も見られましたが、現在は横浜港やみなとみらい21とともに富士山を眺める絶景スポットとして人気があり、その眺望は関東の富士見百景に選定されました。隣接する横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋より認知度は低いですが、歩いて渡れば、その振動と海を見下ろす恐怖感を味わえる稀有な橋といえるでしょう。
[サポーターおすすめポイント!]
大黒大橋からの港風景を体感した後、反対岸から風景の中にこの橋を見るのもおすすめ!
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■ きょうの1点 mini
林 敬二(1933年生まれ)
《横浜港》1988年 油彩、キャンバス 91.0×116.0cm
今回の展覧会のメインビジュアルにもなっている本作には、建設中の横浜ベイブリッジと、その左手に朱色の大黒大橋(現在は上の写真のように白色)が小さいながらもしっかりと描かれています。
この作品は1988年の「横浜百景展」のために制作されました。林は当時、横浜駅の待合室の一番海側からの風景が気に入り、写真を撮って忠実にこの絵を描いたそうです。3月5日のブログ(5)でご紹介した小野肇≪横浜駅と港を望む≫は、同時期に横浜駅付近から撮影されており、林の作品に描かれた風景と見比べてみるとおもしろいです。
今回の展覧会にあわせて収録した、林敬二インタビュー映像もぜひご覧ください
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インタビューアーカイブ
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明日はいよいよコレクション展ブログ最終回。どうぞ最後までおつきあいください!