6月のハマキッズ、講師は日本画家の泉桐子さん。
「星空のうちわ」と聞くとどんなうちわをイメージしますか?
今回の星空は、ドーサ液という墨をはじく液体で描き、
乾いたところで上から墨を塗り、また乾かす。
そうすると、最初に描いた星空の絵が墨をはじいて浮かびあがってくる、というもの。
日本画の技法のひとつです。
まずは泉さんからやり方の説明を聞きます。
ドーサ液のにおいを嗅いだり、材料に使った膠(にかわ)をさわってみたりもしました。
動物由来のゼラチンでできている膠はちょっぴり獣のにおいが…したかな?
子どもたちもさっそく描いていきます。
描いては乾かし、描いては乾かし…。
描いた直後は見えていた絵も、乾かすとほとんど見えなくなります。
筆を大胆に上から振ってドリッピングする子も。
大きな和紙は、乾かすのも大変!
学生インターンのお兄さん、お姉さんも手伝ってくれました。
ひと通り描いたところで墨汁の登場です。
こんなに真っ黒なものを上から塗って、
本当に絵が浮かび上がるのでしょうか?
出てきた、出てきた。
墨汁も少し塗っては乾かし、また塗っては乾かし、作業が続きます。
最後は少し色味も加えて、「うちわ」の紙を仕上げます。
大きな紙のどこを切り抜くか
案外サクサク決めていく子どもたち。迷いがありません。
乾いた紙をうちわの形に切り取って、骨に貼って完成です!
自由に描いた星空は、素敵なうちわになりました。
梅雨明けの早かった今年は、急に暑くなりましたね。
みんなのうちわ、活躍しているかな?
最後に、講師の泉さんからメッセージをもらいました。
「はじめて触れる材料だったと思いますが、様々な描き方を試してくれて、それぞれの星空ができていました。
『裏側から見てもきれい!』なんて発見ができた人もいましたね。
これからもいろんなものに触れて、発見して、想像して。いろんなことを楽しんでください。」
ハマキッズ・アートクラブでは8月以降も様々な講座を開催します。
「どんなことやるのかな?」興味がわいたら応募してみてくださいね。
お待ちしています!