2019.6.22
5月12日、大人のためのアトリエ講座「中世ヨーロッパの絵画技法でつくる羊皮紙の栞」が開催されました。
始めにスライドを見ながらのレクチャー。
羊皮紙は中世の時代にパピルス(紙)の代わりとして動物の皮を伸ばして乾燥させたものを使って作られたものです。
同じ時代に使われていた、インクタマバチの幼虫が木の枝につくる虫こぶから作った「虫こぶインク」で描きます。
レクチャーの後は、実際に羽根ペンに虫こぶインクをつけて羊皮紙にイニシャルを描きます。
細い線は、まず太い部分にインクを置き、そこからインクを引くように描くとよいそうです。
穴あけポンチで羊皮紙に穴をあけ、紐を通すと栞になります。
次にテンペラ絵具の作り方とDrolleryという13世紀に祈祷書の余白に描かれていた空想上の動物の絵についてのレクチャーを受けました。次はDrolleryを参考にしながら絵をいれて栞をつくります。
下絵を写して虫こぶインクで線を引いたらいよいよ着色です。
顔料を卵白メディウムと水で溶きテンペラ絵具をつくります。
着色します。
イニシャルと絵、1人2枚ずつ素敵な栞ができました。
羊皮紙はそのままだと波打ってしまうので、栞として本に挟んでおくと良い状態で保存できます。