2018.8.15
日本画家の荒木愛さんを講師に迎えて「日本画1日体験ワークショップ 鳥を描く」が開催されました。
今回は文鳥とインコの下絵から好きな方を選んで麻紙ボードに岩絵具と水干絵具を使って描きます。
まずは講師の荒木さんが用意した下絵と麻紙ボードの間にチャコペーパー(複写紙)を挟んでボールペンでなぞり、麻紙ボードに下絵を写します。
次に写した下絵の輪郭を薄墨でなぞります。これを骨書き(こつがき)といいます。
ただ線をなぞるのではなく、より良い線を描くように心がけるといいそうです。
絵の背景となる色の絵具を作ります。絵具皿に絵具と膠を同量のせて中指でよく混ぜます。
混ざったら膠と同量かやや多めの水を入れてさらに混ぜます。膠が接着剤の役目をして絵具が画面に定着します。
絵具が出来たら背景を塗ります。
背景が塗り終わって絵具が乾いたら、鳥の部分を描き始めます。
今回は水干絵具(すいひえのぐ)と岩絵具(いわえのぐ)を使って描きます。
それぞれ特徴があるので荒木さんにアドバイスをもらいながら自分の絵にあった顔料を使います。
絵具を重ねて描いていきます。だんだんと細部も描き込んで目や足など描くと完成です。
最後にみなさんの作品を並べて講評しました。
2種類の下絵から描いていますが、配色や描き方によってそれぞれ個性がでていました。
顔料の溶き方や色の重ね方を教わって1日で本格的な作品に仕上がりました。