横浜市民ギャラリー4階にある明るいアトリエでは、幼児・児童を対象とする造形講座「ハマキッズ・アートクラブ」を実施しています。
2024年1月21日(日)は、「自分のアバター(分身)をみつけよう」を開催しました。講師は映像作家の志村信裕さん。小学1年生から3年生と保護者の14名が参加しました。
講師の志村さんの「今日は何もつくらないです」というお話からスタート!今回は「モノをよく見る」「自分の分身となる物を見つける」「みんなでお話してみる」講座です。
講座では、2つのワークショップを行いました。最初は自分のアバターを身近な日用品の中から探してみます。志村さんが選んだ30品以上の中から、自分のアバターと思う品を探して選びます。触ったり、細かいところもよく見て「どの部分が自分と同じ?」と考えながら選んでいきます。
子どもたちと一緒に、保護者も自分のアバターとなる日用品を選んでみます。全員が選び終わったら、自分のアバターとして選んだ理由を、志村さんがみなさんに聞いていきます。
子どもたちは、選んだ理由を、自分の性格や好きな事と関連づけて発表していきます。同じく保護者も、選んだ理由を発表します。自分の子ども、自分の保護者が選んだものが「意外だった」「選ぶと思った」という発言や、そう思うエピソードなど、アバターを通してたくさんのお話しできました。
次は、子どもたちだけのワークショップです。
横浜美術館収蔵作品のポストカードを使って、自分のアバターとなる作品を探していきます。最初に志村さんのセレクトした13の作品をみんなで観察してみます。「友達になってもいい」「絵が怖い」など、思ったこと、感じたことを自由にお話ししてみます。
作品についてみんなでお話をしたら、いよいよその中から自分のアバターとなる作品1点を選び発表します。どの部分がアバターとなったのかなど、具体的に発表していきます。
みなさん普段とは少し違った思考回路でたくさん考えて、お話もして、自分にも、モノにも、アートにも、気付きや発見がたくさんあった時間になったと思います。選んだポストカードは「自分のアバター」。持ち帰って大切にしてくださいね。
◇子どものためのアトリエ講座「ハマキッズ・アートクラブ」は「自分で考える」「自分で決める」「自分でする」ことの醍醐味を体験してもらうことに目的があります。