ハマキッズ・アートクラブ 開催レポート:「ぼくのわたしのみんなのおうち」

2025.2.16

横浜市民ギャラリー4階にあるアトリエでは、幼児・児童を対象とする造形講座「ハマキッズ・アートクラブ」を実施しています。
2024年度8回目の講座として、1月26日(日)には「ぼくのわたしのみんなのおうち」を開催し、年少~年長児と保護者16組が参加しました。講師は大竹美佳先生です。
会場にはカラフルで様々なかたちに切られた段ボールのパーツが用意されました。自分の住みたいおうち、お人形さんのためのおうち、空想の世界のおうち。今日はこのパーツを好きなだけ使って、自分だけのおうちを作ります!


大竹先生から子どもたちへの説明に続けて、保護者の方に向けても今日の講座のポイントが伝えられました。
「子どもの考えるおうちは、大人の考えるおうちとは違うかもしれません。でも子どもからしたら、二枚の板で壁と床とするだけでも十分立派なおうちに見えているんです。柱のない、宙に浮かんだ2階ができても問題なし。現実的なきまりごとなど気にしなくていいので、子どもが作りたいおうちができるように、手を貸してあげてください。」

まず最初におうちを建てるところから始めます。一人一枚ずつ配られる段ボール板にはあらかじめ切れ込みが入れてあり、それに沿って組み立てると、あっという間に三角屋根のおうちができあがるのです。これだけでも子どもたちは「おうちができた!」とぴょんぴょん飛び跳ねて大喜び!

ボンドで留める作業は、保護者に協力してもらいます。

ドアと窓は位置や大きさを子どもに決めてもらい、ギャラリーのスタッフがおうち屋さんとなって工事をします。おうちを預けている間に、はしごも作りました。

窓とドアができると、ますますおうちらしくなってきました。いよいよ、カラフルなパーツを使っての作業です。
「このパーツの使い方で、一つお約束をしましょう。持っていっていいのは、1回で5個まで。その5個を使い切ったら、新しいのを取りにきてね。おかわりは何回でもいいよ。」と大竹先生。

最初の5個はどれにしようかな。みんな真剣です。

ボンドの使い方について、量は少しでいいことや、乾きかけが一番くっつきやすいことなどのコツが先生から伝えられたこともあり、子どもたちがパーツを付けるのに苦戦しているときには「少し待ってみようか、押さえててあげるね」と保護者の方がお手伝いをしている場面も見られました。このお手伝いも、おうちづくり成功の鍵でした。

グレー一色のこだわりのおうち!

お部屋や2階、お庭などができたら、画用紙に絵を描いて飾ったり、緑色のお花紙でお庭を作ったりして仕上げます。

色使いがおしゃれなこちらのおうちは…

窓からうさぎさんが見えます

2階まで作り込んだこちらのおうちは…

壁いっぱいに作った大きな窓から中の様子が見えます

ブランコのあるおうちのお気に入りポイントは…

キャベツばたけ!

「おうちのどこがお気に入り?」と聞くと、どの子も達成感いっぱいにお話ししてくれたのが印象的でした。
お人形を寝かせてあげる場所を作ったと教えてくれた子もいました。
自分の思い描くものをかたちにするためにあれこれと考えをめぐらせ、工夫をこらして自分だけのおうちを作ることができました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

今年度のハマキッズ・アートクラブの募集は全て終了しました。
来年度のハマキッズ・アートクラブについては、3月上旬ごろに情報を公開する予定です。
横浜市民ギャラリーのホームページやSNSでお知らせしますので、ぜひチェックしてください。