ハマキッズ・アートクラブ 開催レポート:「ポップアップカードをつくろう」

2024.12.23

横浜市民ギャラリー4階にあるアトリエでは、幼児・児童を対象とする造形講座「ハマキッズ・アートクラブ」を実施しています。
2024年度7回目の講座として、12月14日(土)に「ポップアップカードをつくろう」を開催し、小学1~3年生の14名が参加しました。講師は太田瑞穂先生です。

まずはじめに、太田先生からポップアップカードの説明がありました。
ポップアップカードとは、折りたたまれたカードを開くとしかけたモチーフが立体的に出てくる
カードです。
「“立体的”というのは、ぺちゃんこじゃなくて、飛び出しているようなこと。モチーフが飛び出すしかけを使って、楽しいポップアップカードをつくりましょう」
と、太田先生。
作業にはちょっと難しいところもありますが、どんな仕組みで飛び出すのかを考えながらつくっていきましょう。


まずは練習で小さなポップアップカードをつくります。
はがき大のカードを半分に折って、折り目の辺に小さな切れ込みを二ヵ所平行に入れます。
カードを開いて、切れ込みを入れた部分を内側に押してみると、小さな階段のように飛び出すしかけができました。

作業は簡単ですが、ちょっと不思議です。

続いて、この飛び出す部分にモチーフをつけます。
クリスマスツリーや雪だるまなどの型を色画用紙に写し、切り取って貼り付けたら、しかけは完成。あとは飾りやメッセージを書いて仕上げます。

「切り込みを増やせば、飛び出すしかけも増やせるよ」と太田先生が教えてくれました。小さなツリーも上手に切れました!

練習カードはみんな大成功。飛び出す仕組みも分かりました。
次につくるのはもっと大きなポップアップカード。カードの土台はミトン(手袋)のかたちにします。

今日一番の難所、飛び出すプレゼントのつくり方を聞きます。さきほどとは違った仕組みのしかけです。
プレゼントは画用紙のパーツ二つを使います。それぞれ四角い筒状に折ったら、ミトンのカードの真ん中、折り目に合わせて貼り付けます。このとき、二つのパーツがぴったり揃うよう、貼る位置に注意です。

今回は学生インターン(*)が各テーブルについてサポートをしました。
つくり方が分からなくなっても隣ですぐ教えてくれるので、順調に作業を進められました。

しかけができたら、あとは楽しい飾りつけです。
プレゼントにはリボンを、そして手袋の口の部分には白い帯をつけると、一層かわいくなりました。

キラキラのリボンやメッセージカードがつくと、よりクリスマスらしくなります。

最後には、小さな発表会をしました。飛び出すしかけづくりは、みんな大成功!
出来上がったカードを順番に開いて発表すると、後ろで見学されている保護者の方々からも、わぁっと声が上がりました。
他の子の工夫したところを見るのも楽しいですし、次につくりたい作品が思いつくこともあるでしょう。

今回はポップアップカードのつくり方を二通りも学ぶことができました。お誕生日カードなどにも応用して、これからもぜひ楽しいカードをつくってください。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

サンタさんへのお手紙つきのカードもありました。きっと喜んでくれますね!


(*)横浜市民ギャラリーでは、次世代の育成と美術分野での職業体験の場を提供することを目的に、大学生・大学院生のインターンを受け入れています。