横浜市民ギャラリー4階にあるアトリエでは、幼児・児童を対象とする造形講座「ハマキッズ・アートクラブ」を実施しています。
2024年度5回目の講座として、10月13日(日)に「フェルトでつくろう」を開催し、年少~年長児と保護者10組が参加しました。講師は宇田川純子先生です。
この講座では、フェルトでマスコットをつくり、キーホルダーにします。
講座が始まる前から、机に並んだカラフルなフェルトを見ながら何色にしようかという声が上がりました。
宇田川先生から講座の概要を聞いたら、早速基礎となる部分につかう二色を選びます。同じ色にするか、違う色にするか…早速楽しい悩みです。
まずは、選んだ二色のフェルトに丸い型紙をあて、色鉛筆でなぞってかたちを写しとっていきます。
色鉛筆は黄色や紫、ピンクなどの色が用意してあります。
水色のフェルトには、どの色で線を描いたらよく見えるかな? と宇田川先生。
色の組み合わせによって見えやすかったり見えにくかったり、色の勉強にもなりますね。
続いて、描いた線に沿ってハサミで切ります。フェルトはふにゃふにゃと柔らかい素材なので、少し切りづらい様子。
ここで保護者の方がお手伝い。ピンと伸ばしてもらうと、切りやすくなりました。
さて、次は少し難しい作業です。二枚のフェルトを繋げるために、ホチキスを使います。
ホチキスを初めて使うという子もいたので、力の入れ方など、使い方のコツも教わりました。
縁をぐるりとホチキスで留めていきますが、ここで大事なポイント。
ホチキス留めをしたあとに、フェルトの表と裏をひっくり返すために、少し口を開けておかなくてはいけません。
その口から綿も入れるので、全部留めてしまわないように気を付けながら、ホチキス留めをします。
※横浜市民ギャラリーでは、次世代の人材育成と職場体験の場の提供を目的に、2018年度より学生の方を対象にインターンシップ制度を採用しています。
口の部分から表と裏を返したら、ふっくらとかわいらしい形になるまで綿を詰め、再びホチキスで留めます。
ぬいぐるみもこんなふうに綿を入れてつくっているんだね、と気づいた子もいました。
最後はかざりつけです。フェルトを切ってお顔のパーツにしたり、好きなモチーフにしたりしてボンドで貼り付けます。
かざりつけが終わったら、インターン生たちによる仕上げコーナーに持って行き、金具をつけてもらいます。
金具を繋げるベルト部分に使うフェルトの色も決めます。最後の色選びも、やはり悩みます!
完成しました!大好きな電車をモチーフにしたり、かわいいキャラクターにしたり、裏側にもモチーフをつけたり……こだわりの作品が出来上がりました。
子どもの手だけでは難しい作業もありましたが、一生懸命に奮闘する姿を見守りつつお手伝いをしてくださった保護者のみなさまの手もこの講座の鍵でした。
難しいことをやり遂げたことだけでなく、一緒に協力しながら作品を作り上げることができたという達成感が、一つの成長につながったことと思います。
早速キーホルダーを身に着けて帰って行った子もいました。ぜひお気に入りの場所につけて楽しんでください。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。