今回は「横浜市民ギャラリーコレクション展2023 描きたい風景」に関連して、鑑賞サポーターの研修の様子をレポートします。
鑑賞サポーターは、コレクション展の魅力を伝えるボランティアとして、2017年より毎年参加者を募り、作家や作品について調べたことを来場者の皆さんに紹介する活動等を行っています。
今年度の活動内容は2つです。
(1) 作品紹介シートの執筆
(2) 「おしゃべりステーション@コレクション展」の計画・実施
1月~2月に行う4回の研修で準備をすすめ、展覧会をむかえます。
■作品紹介シートの執筆
学芸員から今年のコレクション展概要の説明を受け、作品リストや作家資料もみながら、紹介したい作品を決めます。その後、執筆した文章を鑑賞サポーター内で読み合い、意見交換をしたり、修正を加えたりして完成を目指します。各鑑賞サポーターならではの視点が、作品を鑑賞する際のちょっとしたきっかけになるかもしれません。
完成した作品紹介シートは、会期中来場されるみなさまにお配りしますので、鑑賞のお供にぜひご活用ください。
また、「おしゃべりステーション@コレクション展」開催時は、鑑賞サポーターがオススメ作品の前でコンパクトに作品を紹介しますので、こちらもどうぞお楽しみに!
■「おしゃべりステーション@コレクション展」の計画・実施
こちらは今年度初開催となる試みです。展覧会の楽しみ方は人それぞれですが、展覧会の感想を誰かとちょっとシェアしたい、他の人は作品をどんな風に感じたのか聞いてみたい、そんなちょっとしたおしゃべりを来場者のみなさんと楽しむイベントです。
実際に運営するにあたり、来場者へどのように声をかけるのがよいか、どんなツールがあったらよいか、具体的なイベントの姿をサポーターと一緒にアイディアを出しながら考えるところから始めました。
「急に話しかけられたらびっくりするよね」、「自分たちが鑑賞サポーターであることを、わかってもらった方がいいね」、「最初にどんなイベントなのか簡単に説明しよう」、「感想を書いて壁に貼れたらいいのでは?」などなど様々な気付きや意見がでました。
ある程度イベントの姿がみえてきたところで、模擬研修です。アトリエを実際の会場に見立て、それぞれ来場者役とサポーター役にわかれ、声のかけ方などを練習しました。
みなさん、だんだんとイベント当日イメージがつかめたようで、それぞれの会話が盛り上がります。
感想をシェアするメッセージカードにも実際に記入してみました。
ここまで全4回の研修のうち、3回目までが終了しました。残るは会期直前の最後の研修です。展示室を実際にまわって、作品とも対面し、より作品への理解を深めます。
鑑賞サポーターとともに準備をすすめてきた「おしゃべりステーション@コレクション展」は以下の日程で開催します。
ぜひ、みなさんの感想を鑑賞サポーターにお聞かせください!
※「横浜市民ギャラリーコレクション展2023 描きたい風景」展覧会情報はこちら