「コレクション展2024 版をうつす」関連イベントレポート

2024.3.7

毎年1回開催している横浜市民ギャラリーコレクション展。今年は「版をうつす」と題し、版画作品を特集し展示しています。

展覧会にあわせ、3月3日(日)におこなった二つの関連イベントの様子をご紹介します。

 

1. ハマキッズ・アートクラブ「横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー」

横浜市民ギャラリーの施設の表裏を探検し、あわせてコレクション展もちょっぴり鑑賞する、子どものための特別なツアーです。今年は小学4~6年生を対象に開催し、8名の子どもたちが参加してくれました。

 

外の彫刻作品などを見た後、作品が通る搬入経路をたどって館内へ。作品を運ぶための大型エレベーターに乗り、作品収蔵庫に向かいました。

 

収蔵庫の中には約1,300点の作品が保管されています。普段は見ることのない空間にみんな興味深々です。未来の人たちにも作品をきれいな状態で見てもらえるよう、毎日どんなことに気をつけて保管しているのか、学芸員のお話を聞きました。

 

 

最後はコレクション展「版をうつす」も少し鑑賞しました。今回は、美術展を見るのが初めてという子もたくさんいました。多くの展示作品があるなかで、一つでも「いいな」と思える作品に出会えたでしょうか。美術のこと、作品を保管・公開する施設の役割など、様々なことを知る社会見学のようなツアー。子どもたちそれぞれに楽しみ、発見があったようです。

 

 

2.版画体験オープンワークショップ

 

午後は、子どもから大人まで、だれでもその場で参加できる紙版画のオープンワークショップを開催しました。会場は展示室入口前。展示とあわせて、たくさんの方がご参加くださいました。

 

今回おこなったのは、紙やすりを使った紙版画の制作です。山口雅英氏(愛知産業大学)考案の技法で、紙やすりの上に自由にカットした画用紙を配置して版とします。

 

紙やすりの部分にインクがついても大丈夫。画用紙を貼った部分の図柄のみ摺れます。だれでも簡単に取り組むことができ、小さなお子さんも素敵な作品をつくってくれました。

 

どんなふうに摺り上がるのか、紙をめくる瞬間のドキドキが版画の醍醐味。大人の方も童心にかえって没頭されていました。

 

 

みなさまご参加ありがとうございました!!

 

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横浜市民ギャラリーコレクション展2024 版をうつす

2024年2月23日(金・祝)~3月10日(日)