令和4年度 クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト
概要
横浜市民ギャラリーは、1964年に設立された横浜市内で最初の公立美術施設で、日本で最初に「市民ギャラリー」を冠した施設といわれています。これまで長年に渡り、横浜市民の文化芸術活動を支援し、同時代の作家の芸術表現を発信する施設として、誰もが芸術文化に触れられる機会を提供してきました。
同時に当施設には、神奈川・横浜ゆかりの作家の作品を中心に、約1,300点が収蔵されています。戦後、20世紀後半の美術シーンを反映しているほか、時代ごとの横浜の風景を描いた作例も多くみられる貴重な作品群です。しかし、制作から年月の経つものも多く、修復が必要なケースが散見されるようになりました。作品によっては高額な費用が発生したり、処置が長期に及びます。
これらのコレクションをより良い状態で次世代に継承し、多くの方にご鑑賞いただくため、修復費用を広く募るクラウドファンディングに挑戦することになりました。
これまでは予算の中から修復費用を捻出して対応してきましたが、現状のペースでは修復・クリーニングが必要とされている作品の処置に数十年を要し、また応急処置的な内容でしか処置できないケースが多いため、外部資金を募ることで処置ペースやその質を上げたいと思っています。
今回は、横浜にゆかりのある作家2名の作品、三橋兄弟治《教会の見える風景》と、柴田善登《山下公園の五月》の修復費用を募ります。修復を終えた作品は、今年度の「コレクション展2023」(2023年2月24日~3月12日)にて展示、お披露目いたします。
一人でも多くの方々に横浜市民ギャラリーの存在と、貴重なコレクションの魅力を知っていただき、ご賛同くださる皆さまと一緒に、これらの貴重な作品を守り、次代に受け継いでいきたいと考えています。ぜひ皆様のご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
- 主催
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横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
内容
令和4年度 クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト
三橋兄弟治《教会の見える風景》1939年
柴田善登《山下公園の五月》1969年
[目標金額]
140万円
- 開催日時
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- (月) 〜 (木)
申込方法
クラウドファンディングサイトREADYFORより受付
※受付は終了しました
開催レポート
開館以来初めての試みとして「クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト」により広く資金を募り、作品2点(三橋兄弟治《教会の見える風景》、柴田善登《山下公園の五月》)の修復を実施しました。目標金額を上回る1,710,000円のご寄附をいただき、いずれの作品も充分な修復に加え、美術品輸送専門会社による安全な輸送、額から作品を取り出して行った調査で判明した必要な処置も追加で実施することができました。修復を終えた作品は、「横浜市民ギャラリーコレクション展2023 描きたい風景」(2023年2月24日~3月12日)にて展示しました。
皆様のご理解、ご協力に心よりお礼申し上げます。
[概要]
令和4年度クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト
実施期間:2022年5月9日~6月30日
実施方法:クラウドファンディングサービスREADYFORウェブサイトおよび直接寄附(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団への寄附)
目標金額:140万円
寄附金額:171万円(75件)
修復対象作品:三橋兄弟治《 教会の見える風景》(1939年)、柴田善登《 山下公園の五月》(1969年)
※作品修復のご報告については、実施報告書および動画をご覧ください。