収蔵作品 今月の1点

大佛次郎記念館上の鞍馬天狗 ©Yokohama Civic Art Gallery

大佛次郎記念館上の鞍馬天狗 やなせ たかし やなせ たかし

■ 制作年:1978年
■ 技法・材料:アクリル、マジック、紙
■ サイズ [縦×横×奥行]:101.4 × 71.7cm
■ 作品番号:CA-069
■ 分野:漫画

※「横浜画廊散歩」2023年10・11月号に掲載

 

漫画家・絵本作家・詩人等、多彩な活躍をしたやなせたかし(1919-2013)が、1978年に開催された「ヨコハマ漫画フェスティバル」のために描き下ろした作品。同展はかつての横浜市民ギャラリーの隣にあった大通り公園完成記念として催され、32名の漫画家やイラストレーターが横浜の事始めや今昔、名所等を描きました。
本作には、同年に開館した大佛次郎記念館の上空を、大佛次郎(1897-1973)が自作の登場人物・鞍馬天狗に扮し、満足気な表情で白馬に乗り空をかける様子が描かれています。大正から昭和にかけ、鞍馬天狗が登場する小説は40作以上執筆され、映画化が幾度もされる等人気を博しました。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1978年 「ヨコハマ漫画フェスティバル」