教養講座「ハマゼミ」 2015年度

教養講座ハマゼミ

「ハマゼミ」は、芸術文化の各分野で活動されている方を講師にお招きし、それぞれのテーマでお話しいただく教養講座です。

会場:横浜市民ギャラリー4階アトリエ

おしゃべりな絵と旅をする

豊かな色彩と独創的な構図で詩情あふれる世界を描く版画家・大庭明子が、これまでの制作や活動、描くことで出会った物事についてお話しします。作家の作品を紹介しながら、多色木版の魅力に迫ります。

大庭明子《ねじれた木-FIRST FINALE -》1990年 木版
横浜市民ギャラリー蔵

作家コメント

絵を描く作業はひとりの作業でありながら誰かに話しかけている…通り過ぎる観客が振り返るように呼び止めたい衝動が原動力なのかもしれません。そして今日も同じようでいて初めての風景を旅する日常を描こうとしています。


6月27日(土) 14:30~16:00
講師
大庭明子(版画家)
対象・定員
15歳以上 50名(要申込、応募多数の場合抽選)
参加費
500円
申込締切
2015年6月13日(土)必着

※受付は締切ました

Bゼミ展の歴史

「第6回Bゼミ展」初代横浜市民ギャラリー入り口 1973年

「F.AS.WAVE にっぽん・かまいたち展」看板 1968年

1967年に現代美術の本格的な学習の場として創設された「Bゼミ」は、同時代に幅広い分野で活動を展開する作家を講師に招き、37年間にわたって画期的な教育をおこなってきました。 市民ギャラリーでは、1968年から2003年まで、毎年Bゼミ生の作品発表、イベントやシンポジウムなどがおこなわれていました。この講座では、日本の現代美術を牽引してきた作家たちが集い、数多くの実験的な試みがなされたBゼミ展の歴史を探ります。 また、Bゼミがあった場所を拠点に、2009年から多様な芸術を発信しているblanClassの活動についてご紹介します。


8月29日(土)14:30~16:00
講師
小林晴夫(blanClassディレクター・アーティスト)
対象・定員
15歳以上 50名(要申込、応募多数の場合抽選)
参加費
500円
申込締切
8月15日(土)必着

※受付は締切ました

現代美術をたのしむ

現代美術家の岡田裕子が、これまでの美術活動を通して経験した様々なアートイベントやプロジェクトについて、裏も表もお話しします。 伝説の街イベント「青山Morphe」、家族で美術館にお引っ越し「北九州ビエンナーレ」、自宅で「西荻ビエンナーレ」、千葉大学芸術学研究室「WiCAN」との活動、横浜・黄金町バザールでの展示など、社会とアーティストが関わり合いながらどのような事が起こったのか、またその意味とは何か。 これからの横浜に何が起きたら面白いでしょう?そんな事も一緒に考えてゆけたらと思います。

岡田裕子《EXERCISES》2014年 ビデオ
黄金町バザールでの屋外スクリーニング風景
撮影:笠木靖之

12月5日(土)14:30~16:30

講師
岡田裕子(現代美術家)
対象・定員
15歳以上 50名(要申込、応募多数の場合抽選)
参加費
500円
申込締切
11月21日(土)必着

※受付は締切ました

風景以後

北島敬三《飯舘村》2011年

©Keizo Kitajima

写真家自身の現在進行中のシリーズ「UNTITLED RECORDS」について、作品をプロジェクションしながらお話しします。 2011年に起きた東日本大震災の被災地を含め、北海道から沖縄まで全国各地の撮影を通して見えたリアリティ、連続写真展と写真集による複眼的な記録の提示など、具体的な活動をもとに写真の可能性を探ります。


2016年2月13日(土)14:30~16:00
講師
北島敬三(写真家)
対象・定員
15歳以上 50名(要申込、応募多数の場合抽選)
参加費
500円
申込締切
2016年1月30日(土)必着

※受付は締切ました

講師紹介

大庭 明子 おおば・あきこ

1956年神奈川県逗子市生まれ。1979年東京造形大学版画研究室卒業。神奈川県美術展、日本版画協会展などで受賞。1985年文化庁芸術家国内研修員。1992年「よこはまの作家たち’92」(横浜市民ギャラリー)に出品。その他国内外のグループ展、個展多数。著書に絵本『ことばのくにのマジックショー』(2008年、アリス館、手品:大友剛・ことば:中川ひろたか)、『にくまんどっち?』(2009年、アリス館、文:苅田澄子)など。神奈川県民ホール、神奈川県立女性センター、横浜市民ギャラリー、逗子文化プラザホールに作品収蔵。

小林 晴夫 こばやし・はるお

1968年神奈川県横浜市生まれ。1992年Bゼミの運営に参加、2001-2004年まで所長を務める。2009年芸術を発信する場としてblanClassを設立、ワンナイトイベント+公開インタビュー〈Live Art〉に加え、レクチャー&トークイベントなど〈月イチ セッション〉を展開。WEB、SNSを活用し、その場で起こる作品未満の行為、発言、発信をオルタナティブに摸索する。個展「雪-snow」(2001年、ガレリエsol・東京)。グループ展「SAPアートイング東京2001」(2001年、セゾンアートプログラム・東京)など。編著に『Bゼミ「新しい表現の学習」の歴史 1967-2004』(2005年、BankART1929)などがある。2004年から東京綜合写真専門学校、2012年から東京造形大学、2014年から女子美術大学、2015年から多摩美術大学非常勤講師。

岡田 裕子 おかだ・ひろこ

1970年東京都生まれ。ビデオアート、絵画、パフォーマンスなど多岐に渡る表現を用い、自らの実体験(恋愛、結婚、出産、子育てなど)を通した現代社会へのメッセージ性の高い作品を制作。2010年からオルタナティブ人形劇団「劇団★死期」を主宰、多様な人々とコラボレーションしながら実験性の高いパフォーマンスを行う。2000年アンジアン・カルチュラル・カウンシル国際交流派遣員。2009年から多摩美術大学非常勤講師。2015年夏、東京都現代美術館「こどものための展覧会(仮称)」に会田家(会田誠・岡田裕子・会田寅次郎)として参加。

北島 敬三 きたじま・けいぞう

1954年長野県生まれ。日本写真協会新人賞、第8回木村伊兵衛賞、第32回伊奈信男賞、日本写真協会作家賞、第26回東川賞国内作家賞、さがみはら写真賞を受賞。写真集に『写真特急便 東京』冊子・全12巻(1979年、パロル舎)、『写真特急便[東京]』(1980年、パロル舎)、『写真特急便 沖縄』冊子・全4巻(1980年、パロル舎)、『NEW YORK』(1982年、白夜書房)、『A.D.1991』(1991年、河出書房新社)、『THE JOY OF PORTRAITS』(2009年、RAT HOLE GALLERY)、『MODORU OKINAWA 戻る沖縄』(2015年、Gomma Books)など。国内外での写真展、グループ展多数。現在、2001年に創設したphotographers’ galleryを拠点に、「UNTITLED RECORDS」を制作・発表。

申込方法

<往復はがき><ホームページの申込フォーム><直接来館>のいずれかでお申込みください。
応募多数の場合は抽選になります。

往復はがき

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直接来館

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抽選結果は、申込み締切後、全員に「返信はがき」または「メール」でお知らせします。締切日を1週間過ぎても返信がない場合はお問合せください。
定員に達していない場合は、講座開催日の前日まで、電話での申込みを受付けます(先着順)。
定員が実施可能な人数に満たない場合は、実施を見合わせる場合があります。
参加費は、講座当日にアトリエ受付にてお支払いください。
申込みの際に提供された個人情報は、申込みされた事業にのみ利用し、その他の目的で利用することはありません。