横浜市民ギャラリーU35若手芸術家支援事業 「REGARDING THE ECHO OF OTHERS」
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概要
新潟県長岡市に落とされた模擬原子爆弾投下跡地を主題とした写真・映像作品の展示。
“ 私の出身地である新潟県長岡市には、1945年8月広島と長崎に原子爆弾が落とされる前に米軍によって落とされた模擬原子爆弾投下跡地がある。これは「本番」に向けたデータ収集のため、開発された爆弾を模擬的に投下する訓練だった。長岡での死者は4名。現在この跡地の土手や畑や川には植物が生い茂っていて、地元の人が畑仕事をしている。
本展覧会のタイトルは制作の契機となった、スーザン・ソンタグの著書『他者の苦しみへの眼差し─REGARDING THE PAIN OF OTHERS』から引用している。この本の中で他者の苦しみを慮ることへの究極の困難さが綴られているように、私たちは遠くで起こった戦争のニュースや過去の記録を見ていても、そこにいる当事者と同じ気持ちには決してなれないし本質的には理解できない。
「理解できない」ということを前提にして、経験していない戦争をどのように想像していけるのか、歴史や死者たちと写真や映像を介してどのようなコミュニケーションができるかを題材に制作した。"
____________作家ステイトメントより抜粋
本展覧会では模擬原子爆弾投下跡地での写真群に加え自作のピンホールカメラで撮影した長岡の花火の写真、史実と作家のリサーチ資料、音楽家の梅原徹とのフィールドレコーディング作品、映像作品などさまざまなメディアで構成されます。
“ 私の出身地である新潟県長岡市には、1945年8月広島と長崎に原子爆弾が落とされる前に米軍によって落とされた模擬原子爆弾投下跡地がある。これは「本番」に向けたデータ収集のため、開発された爆弾を模擬的に投下する訓練だった。長岡での死者は4名。現在この跡地の土手や畑や川には植物が生い茂っていて、地元の人が畑仕事をしている。
本展覧会のタイトルは制作の契機となった、スーザン・ソンタグの著書『他者の苦しみへの眼差し─REGARDING THE PAIN OF OTHERS』から引用している。この本の中で他者の苦しみを慮ることへの究極の困難さが綴られているように、私たちは遠くで起こった戦争のニュースや過去の記録を見ていても、そこにいる当事者と同じ気持ちには決してなれないし本質的には理解できない。
「理解できない」ということを前提にして、経験していない戦争をどのように想像していけるのか、歴史や死者たちと写真や映像を介してどのようなコミュニケーションができるかを題材に制作した。"
____________作家ステイトメントより抜粋
本展覧会では模擬原子爆弾投下跡地での写真群に加え自作のピンホールカメラで撮影した長岡の花火の写真、史実と作家のリサーチ資料、音楽家の梅原徹とのフィールドレコーディング作品、映像作品などさまざまなメディアで構成されます。
- 日程
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- 開場時間
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〜 (※最終日は14:00まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 入場料
- 入場無料
- 会場
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横浜市民ギャラリー 展示室1F
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1
- 主催
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高野ユリカ
- 共催
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横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
作家プロフィール
高野ユリカ KONO Yurika
新潟生まれ。第20回写真「1_WALL」審査員奨励賞、第25回 IMA next 『story』shortlist 。土地や歴史、建築や空間、個人の物語のリサーチから着想し、history : his-story に応答する her-story 、歴史に残ってこなかった無名の人々への想像をテーマに作品を制作している。
(2023年3月9日 更新)
(2023年3月9日 更新)