ニューアート展NEXT 2012 動く絵,描かれる時間:ファンタスマゴリア Phantasmagoria

概要

現代に生きる私たちの日常生活の隅々に浸透している「映像」―その役割と機能は、人々のコミュニケーションのあり方に変革を及ぼしているばかりか、私たち自身の機能を拡張し、感覚を押し広げてきたともいえます。この展覧会では、作品・空間・時間・鑑賞者それぞれの相関関係に注目しながら、映像表現の多様な展開の一端をご紹介します。
本展で取り上げるのは、横浜を拠点に活動する新進気鋭の作家、金澤麻由子とSHIMURAbrosです。いずれも、初公開となる新作映像インスタレーションをはじめ、アニメーション映像の原画、映画のなかの時間を扱った立体、絵本の挿絵原画などを展示します。

※横浜市民ギャラリーは1964年に桜木町駅前に開設され、74年に現在の関内の地に移転、この地で38年の歴史を刻んできました。2013年3月末に一時休館・移転を控えているため、1964年より開催されてきた「今日の作家展」の流れを汲む企画展は、本展が横浜市教育文化センターで開催される最終回となります。

金澤麻由子《巣-Nest-》(部分)2012年/インスタレーション(インタラクティブ)、オブジェ(h.100×w.100×d.100cm)、ドローイングアニメーション

金澤麻由子《Sweet Home》2010年/インスタレーション(インタラクティブ)、アクリル絵画(h.330×w.280cm)、ドローイングアニメーション

SHIMURAbros《FILM WITHOUT FILM》2010年/マルエージング鋼、アクリル/h.16.5×w.4.0×d.35.0㎝(5点組)/ 個人蔵

SHIMURAbros《X-RAY TRAIN》(部分)2007-2009年/インスタレーション、液晶フィルム、ピアノ線、PC、コントロールボード、プロジェクター/120×90×600㎝

日程

開場時間

(入場は17:45まで)

休館日
会期中無休
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー (1974年7月~2013年3月) 1、2階展示室

横浜市中区万代町1-1 教育文化センター内

主催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛
アサヒビール株式会社アサヒ飲料株式会社株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ株式会社リコ-住友電気工業株式会社ニューオータニイン横浜横浜サンミラー株式会社横浜美術大学
助成
公益財団法人 花王 芸術・科学財団
後援
横浜市文化観光局神奈川新聞社tvkRFラジオ日本FMヨコハマ横浜市ケーブルテレビ協議会
協力
神奈川県民ホール(公益財団法人神奈川芸術文化財団)
備考
[発行物]
題名:ニューアート展NEXT2012 動く絵、描かれる時間:ファンタスマゴリア
体裁:170×230㎜、130g、26p、カラー、ビニールカバ
目次:
 金澤麻由子 作品 ・・・2-7
 金澤麻由子 略歴 ・・・8-9
 謝辞/概要/奥付
 ごあいさつ
 佐藤直子「動く絵、描かれる時間:Phantasmagoriaに寄せて」
 SHIMURAbros 作品 ・・・2-7
 SHIMURAbros 略歴 ・・・8-9
編集:横浜市民ギャラリー
アートディレクション:丸山新(&Form)
デザイン:丸山新(&Form)
翻訳:山川純子
印刷:大洋印刷株式会社
発行:横浜市民ギャラリー
※展覧会記録映像DVD付(撮影・編集播本和宜[studio仕組])

関連イベント

記念レクチャー

日時:2012年10月2日(火)14:00~15:30
会場:横浜市民ギャラリー地下1階アトリエ向かい
講師:港千尋(写真家、多摩美術大学教授)
定員:先着50名程度

アーティストトーク

日時:2012年10月6日(土)14:00~15:30
会場:横浜市民ギャラリー1、2階展示室
出演:金澤麻由子、SHIMURAbros

学芸員によるギャラリートーク

日時:2012年10月7日(土)、14日(土)いずれも14:00~14:30
会場:横浜市民ギャラリー1、2階展示室

作家プロフィール

撮影:三橋純

金澤麻由子 KANAZAWA Mayuko
1981年神戸生まれ。京都嵯峨芸術大学大学院修了(最優秀賞)。現在、横浜美術大学ビジュアルデザイン領域専任助手。絵本、映像アニメーション、インタラクティブなメディアアートを制作。手描き絵画の魅力を表現メディアを通して引き出す研究と制作活動を行う。2011年「おおしま国際手づくり絵本コンクール」最優秀賞・文部科学大臣賞、2011年「神戸ビエンナーレ2011アートインコンテナ国際コンペティション」奨励賞、2012年「カワイイ+大賞展」(スパイラルガーデン)グランプリ受賞。著書「てんからのおくりもの」(射水市大島絵本館、2012年) [※2012年9月の情報]
(2021年12月23日 更新)
SHIMURAbros SHIMURAbros
ユカ(1976年横浜生まれ)&ケンタロウ(1979年横浜生まれ)による姉弟ユニット。英国セントラル・セント・マーチンズ大学院映画・舞台芸術学部卒業。現在、横浜を拠点に新たな映像装置の発明によって既存の枠をこえたイメージの実体化を企てる。「SEKILALA-3screen installation」が平成21年度「第13回文化庁メディア芸術祭」アート部門優秀賞受賞。カンヌ及びベルリン国際映画祭での上映をはじめ、ロンドン、パリ、ウィーン、メルボルンなど、国外にも作品発表の場を広げている。[※2012年9月の情報]
(2021年12月23日 更新)

開催レポート

入場者数:4,036名
出品点数:13件 42点
ボランティア参加者数:のべ49名(滞在制作補助、会期中アンケート)

関連資料