横浜市民ギャラリーコレクション展2023 描きたい風景 YCAG Collection Exhibition 2023: Scenery That Inspires Artists

※新型コロナウイルス感染拡大状況、その他諸般の事情により、展覧会および関連イベントの内容が変更となる場合があります。

※混雑時には入場をお待ちいただく場合があります。

概要

横浜市民ギャラリーの約1,300点の所蔵作品は、1964年の開館以来、企画展や国際展等の機に収蔵されたものです。本年は「描きたい風景」と題し、横浜を中心に国内から国外まで、実際の風景をもとに描かれた作品にスポットを当てます。
アーティストはどのような風景に心を惹かれ、創作意欲を掻き立てられたのでしょう。3つのセクション-「描きたい『横浜』-山下・山手エリア」「スケッチで描く街」「旅人のまなざし」により、横浜らしさあふれる風景や日常の街角、異国の旅先で出会った景色を描いた油彩、水彩・素描、版画などをご紹介します。アーティストと視点を共にしながら、散歩や旅を楽しむようにお楽しみください。
あわせて、横浜を描いた日本画家・宮本昌雄の特集展示を行うほか、クラウドファンディングのご寄附により修復が実現した作品2点(三橋兄弟治《教会の見える風景》1939年、柴田善登《山下公園の五月》1969年)を修復後初披露します。

*会場内では本展にあわせて収録した収蔵作家・相笠昌義のインタビューを上映します。

[特集展示 宮本昌雄 -横浜を描いた画家]
横浜生まれの日本画家・宮本昌雄(1917~2016年)を特集します。まとまった展示は久しぶりとなる、横浜・子安付近の工場風景をとらえた〈工場〉シリーズを中心に展示します。

[出品作家]
相笠昌義、青木一美、安保健二、今関一馬、入江正巳、岩田栄之助、江見絹子、遠藤典太、岡野正樹、北岡数彦、北岡文雄、小山オサム、斉藤カオル、櫻庭彦治、柴田善登、島田四郎、志村計介、芹沢龍吉、添田定夫、田代利夫、田中岑、田辺謙輔、富岡克雄、中谷龍一、長谷川潔、秦克彦、馬場檮男、濱田嘉代、兵藤和男、三橋兄弟治、宮本昌雄、森秀男、山崎秀夫、吉川啓示

添田定夫《春光の横浜港》1988年 油彩、キャンバス 97.2×130.2cm

相笠昌義《山下公園の日曜日》1988年 エッチング、アクアチント 30.0×73.9cm

櫻庭彦治《横浜・山手(外人墓地と港)》1963年 油彩、キャンバス 111.8×161.3cm

三橋兄弟治《教会の見える風景》1939年 水彩、紙 74.0×57.0cm

山崎秀夫《くらやみ坂》1979年 鉛筆、水彩、紙 35.2×27.2cm

入江正巳《華虹門》1973年 紙本着彩 81.0×101.0cm

宮本昌雄《工場 71》1971年 紙本着彩、パネル 130.0×160.0cm

日程

開場時間

(入場は17:30まで)

休館日
会期中無休
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー 展示室1、B1

〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

主催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)

関連イベント

おしゃべりステーション@コレクション展

 

展覧会を「見る」だけでなく「話す」ことで、よりいっそう楽しむイベントです。作品を見て感じたことを鑑賞サポーター(ボランティア)とお話ししませんか?感想を共有したり、展示室で作品を一緒に見ながらお話したり、またサポーターのおすすめ作品紹介も随時おこないます。ちょっぴり休憩がてら気軽にお立ち寄りください!

 

日時:2023年2月26日(日)、3月4日(土)各日13:30~15:30
会場:1階展示室前スペース、展示室1・B1
参加無料、申込不要

 

鑑賞サポーターについてはこちら

学芸員によるギャラリートーク

学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。

 

日時:2023年3月4日(土)11:00~11:30
会場:展示室1・B1
参加無料、申込不要

ハマキッズ・アートクラブ「横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー」

コレクション展や作品収蔵庫などを学芸員と一緒にめぐります。

おみやげミニワークショップも。

 

日時:2023年3月5日(日)10:30~12:00

講師:河上祐子(当館学芸員/エデュケーター)
対象:小学3~6年生
定員:8名(抽選)
参加費:1,000円
申込締切:2月14日(火)必着

申込方法:申込フォームまたは来館にてお申込みください。

▶▶クラウドファンディングにより修復が実現した作品を修復後初披露します

 

2022年春におこなった「クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト」のご寄附(総額1,710,000円)により作品2点の修復が実現しました。本展にて修復後初披露し、修復過程についてご報告します。

 

[修復作品]

・三橋兄弟治《教会の見える風景》1939

・柴田善登《山下公園の五月》1969

 

※「クラウドファンディングによる横浜市民ギャラリー収蔵作品修復プロジェクト」の詳細はこちら(外部リンク)をご覧ください。

修復の様子(写真提供:株式会社シー・アール・エス)

「横浜市民ギャラリーコレクション展2023 描きたい風景」来場者限定

『宮本昌雄 卆寿記念画集』 を先着170名様にプレゼント!

 

本展にて特集展示を行う宮本昌雄氏のご遺族のご厚意により、本展来場者のうち、ご希望の方先着170名様に以下の画集を無料で進呈します(お一人1冊のみ)。

宮本昌雄の作品世界をぜひご自宅でもごゆっくりお楽しみください。

 

『宮本昌雄 卆寿記念画集』

20075月刊、40P、カラー作品図版32点掲載

発行:宮本昌雄

宮本昌雄氏の卆寿を記念し、画廊土瓶で開催された個展にあわせて制作・販売された画集です。(経年によるシミや傷みなどがある場合があります。どうぞご了承ください。)

 

★ご希望の方は展覧会受付にてお知らせください。

  

開催レポート

横浜市民ギャラリーの約1,300点の収蔵作品から、年に一度テーマを定めてご紹介するコレクション展。今年は「描きたい風景」と題し、実際の風景をもとに描かれた絵画や版画を展示しました。「1.描きたい『横浜』―山下・山手エリア」「2.スケッチで描く街」「3.旅人のまなざし」の3つの章では、横浜らしさあふれる街の風景や、アーティストが外国で出会った風景などを選りすぐってご紹介。見慣れた風景を改めて見つめ直したり、懐かしさに思いを馳せたりしながら、アーティストの表現を堪能された方が多かったようです。「特集展示 宮本昌雄―横浜を描いた画家」では、横浜出身の日本画家・宮本昌雄による〈工場〉シリーズなど迫力ある大作が並び、多くの反響が寄せられました。そのほか会場では、クラウドファンディングにより修復を行った作品2点のお披露目展示や、修復の詳細をまとめた映像、出品作家の相笠昌義インタビュー映像を上映するなどしました。
ボランティアの鑑賞サポーターの活動では、それぞれの視点で親しみやすく作品を読み解いた「鑑賞サポーターによる作品紹介シート」を配布したほか、来場者が鑑賞サポーターとともに作品を見ながら自由に会話を楽しむイベント「おしゃべりステーション@コレクション展」を初開催。他者との会話を通じて互いに作品鑑賞を深める新しい試みとなりました。また「学芸員によるギャラリートーク」、小学生と展覧会や館内を巡る「横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー」など多彩なイベントを催し、子どもから大人まで広くお楽しみいただき、盛況のうちに閉幕しました。

[展覧会データ]

 横浜市民ギャラリーコレクション展2023  描きたい風景 
2023 年2月24日(金)~3月12日(日) 会期中無休
横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
出品点数:53点
展覧会入場者数:4,722名+関連イベント参加者数:120名=合計4,842 名

[ブログ]

鑑賞サポーターの研修レポート

鑑賞サポーターによるイベントレポート(おしゃべりステーション@コレクション展)

関連資料