横浜市民ギャラリーコレクション展2009 静物―身近なものへのまなざし
〜
概要
今年は「静物」をテーマとし、3部構成で開催します。静物画は17世紀のネーデルラント(現在のオランダやベルギーなど)を中心に発達し、現代に至るまで絵画の重要なテーマとなっています。戦後を中心とした市民ギャラリーのコレクションの中にも、多様な静物画があります。今回はそれらの中から油彩や日本画、版画など約45点を選びました。
第一セクションはこのテーマにちなみ、横浜ゆかりの画家・長宗希佳(ながむね・きよし 1937~2006)の特別展示とし、写実的な静物が空中に浮遊するような、寓意と幻想に満ちた作品をご紹介します。
静物という身近なものに注がれた各作家のまなざしが反映する、多彩な表現を楽しむことで、来場者にとって美術の魅力や面白さなどの新たな発見や、再認識をするきっかけの場とします。
★展覧会や作品に対する理解を深めていただくため、鑑賞ワークシートを配布いたします。作品をじっくり見ながら、気軽に取り組んでみてください。
[特別展示 長宗希佳の幻想]
当ギャラリーの収蔵作家でもある長宗希佳は二紀会委員、爽蒼美術協会会長、横浜美術協会会長、横浜美術友の会会長をつとめ、横浜の美術の発展に尽力した洋画家です。同氏の作品には時計や臺、トランプなどの静物が登場します。それらの緻密な静物と、人体や風景とが画中で融合し、ともに浮遊するような幻想的な作品世界を、収蔵作品を中心にご紹介します。
長宗希佳(ながむね・きよし)略歴
1937年 神奈川県生まれ
1959年 多摩美術大学卒業
1984年 安井賞展出品
1994年 「長宗希佳自選展」(横浜市民ギャラリー)
2002年 第56回二紀展 文部科学大臣奨励賞受賞
2006年 逝去
[出品作家]
浅見信夫、安喰虎雄、伊澤美都子、伊藤三喜庵、岩田栄之助、内田京子、岡田博、川口栄、川村信雄、木下孝則、坂口登、阪本文男、島田正次、志村計介、杉浦勝人、園山晴巳、竹中恵美子、寺田春弌、長宗希佳、野田弘志、長谷川潔、兵藤和男、深見まさ子、堀江佑造、松島一郎、森秀男、山崎秀夫、吉仲太造、四谷十三雄、利渉重雄
- 日程
-
〜
- 開場時間
-
〜
- 入場料
- 入場無料
- 会場
-
横浜市民ギャラリー (1974年7月~2013年3月) 3階C展示室
横浜市中区万代町1-1 教育文化センター内
- 主催
-
横浜市民ギャラリー(財団法人横浜市芸術文化振興財団)
- 協賛
-
神奈川二紀会爽蒼美術協会横浜美術協会横浜美術友の会
- 後援
-
横浜市市民活力推進局横浜市教育委員会神奈川新聞社tvkRFラジオ日本FMヨコハマ横浜市ケーブルテレビ協議会
関連イベント
スペシャルトーク
「特別展示 長宗希佳の幻想」にちなみ、ご友人であった市川保道氏(日本画家、多摩美術大学名誉教授)のスペシャル・トークを開催します。
日時:2009年3月1日(日) 14:30~15:30
会場:横浜市民ギャラリー 地下1Fアトリエ
講師:市川保道(日本画家・多摩美術大学名誉教授)
定員:先着60席(満席となった場合は立ち見)
申込方法:申込不要
参加費:無料
ボランティアによるギャラリー・トーク
市民キュレーターとして調査や事前ミーティングを重ねた登録ボランティアが、長宗希佳の作品についてギャラリー・トークを行います。
日時:2009年2月27日(金)、3月4日(水)、9日(月)、15日(日)、17日(火) 14:30~15:00
会場:横浜市民ギャラリー3階C展示室
申込方法:申込不要
参加費:無料
学芸員によるギャラリー・トーク
本展を担当した当館学芸員によるギャラリー・トークを行います。
日時:2009年3月20日(金・祝) 14:30~15:00
会場:横浜市民ギャラリー3階C展示室
申込方法:申込不要
参加費:無料
ハマキッズ・アート鑑賞教室
小学生を対象としたギャラリー・ツアーを開催。当館学芸員を鑑賞リーダーにして、みんなで絵についてお話します。
日時:2009年3月7日(土) 14:30~15:00(14:00受付開始)
会場:横浜市民ギャラリー3階 コレクション展会場
定員:先着20名程度
参加費:無料
開催レポート
入場者数:3,988名
出品点数:53点
ボランティア参加者数:43名(のべ199名)
スペシャル・トーク 3月1日(日):70名
ボランティアによるギャラリー・トーク 2月27日(金):12名
ボランティアによるギャラリー・トーク 3月4日(水):15名
ボランティアによるギャラリー・トーク 3月15日(日):15名
ボランティアによるギャラリー・トーク 3月17日(火):20名
学芸員によるギャラリー・トーク 3月20日(金):12名