収蔵作品 今月の1点

ハマの三塔 ©Yokohama Civic Art Gallery

ハマの三塔 五十嵐 英壽 いがらし えいじゅ

■ 制作年:1953年
■ 技法・材料:ゼラチン・シルバー・プリント
■ サイズ [縦×横×奥行]:47.6 × 31.9cm
■ 作品番号:PH-037
■ 分野:写真

※「横浜画廊散歩」2021年4月号に掲載

五十嵐は1931年、北海道生まれ。1952年に神奈川新聞社に入社し、写真部記者として横浜港を中心に移り変わる風景や人々の姿を撮影してきました。1981年には同社編集局写真部長、1985年に川崎総局長に就任。代表的な写真集に『横濱みなとの唄』(1988年、神奈川新聞社)等があります。

本作では、フランスの大型客船ラ・マルセイエーズ号を右手前に大きくとらえ、船と港を繫ぐ係船用のロープの間から後方の“ハマの三塔”―神奈川県庁(キング)、横浜税関(クイーン)、横浜市開港記念会館(ジャック)の姿が見える、遊び心ある構図がとられています。水面の様子からは静けさも漂ってきます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1988年「横浜上海美術交流展」
1989年「五十嵐英壽写真展 よこはま・みなとの唄」
1990年「横浜オデッサ美術交流展」
1992年「横浜コンスタンツァ美術交流展」
1993年「横浜サンディエゴ美術交流展」

 

五十嵐英壽インタビュー映像(2014年)