※「横浜画廊散歩」2019年12月号に掲載

山崎秀夫は1924年横浜に生まれ、1943年横浜市立横浜工業学校を卒業し翌年召集、1945年除隊。1953年にハマ展に、1954年に春陽展に初出品し、以降両展を中心に活躍しました。1975年から4年間横浜美術協会会長をつとめ、1976年には春陽会会員推挙を受けています。1983年逝去。

山崎はセルバンテスの『ドン・キホーテ』を繰り返し主題としました。本作はやせ馬のロシナンテに乗ったドン・キホーテがロバに乗ったサンチョ・パンサを従え、会話しながら道行く様子を描いています。画面全体に赤い色調が施され、たいへん印象的です。

横浜市民ギャラリーでの展覧会：

1976年　「第3回春蕾展」

1979年　「横浜百景展」

1982年　「横浜上海美術交流展」

1983年　「山崎秀夫遺作展」