横浜・山手(外人墓地と港) ©Yokohama Civic Art Gallery

横浜・山手(外人墓地と港)
櫻庭 彦治
さくらば ひこじ

■ 制作年:1963年
■ 技法・材料:油彩、キャンバス
■ サイズ [縦×横×奥行]:111.8 × 161.3cm
■ 作品番号:O-078
■ 分野:油彩他

※「横浜画廊散歩」2019年6月号に掲載

櫻庭は1902年、北海道に生まれました。札幌師範学校卒業後に東京美術学校図画師範科に進み、1925年洋画家の片多徳郎(1889-1934)に師事、1926年には帝展に初入選するなどし頭角を現していきます。1927年に美術学校卒業後は長野の中学校に1年赴任し帰京、1934年以後は本牧に居を構え、1937年より12年間横浜商業学校の教諭をつとめながら、故郷の北海道をはじめ全国を巡り風景を中心に制作しました。

本作に描かれているのは山手より港方面を眺めた風景です。右手やや上方の十字架の見える一帯が外人墓地、上部の複数の船の奥にあるのは大桟橋です。現在よりも建物が少なく、緑の生い茂る瑞々しい風景で、港の手前に見えるはずの山下公園もうっそうとした木々で覆われています。画面より右手には同年完成した山下埠頭がありますが櫻庭はこれを描かず、画面の大半を占める木々や大地の緑と上部の海の青色の対比が眼前に大きく迫り、ところどころに見える白色に塗られた建造物や墓地がアクセントを与えています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1979年 「横浜百景展」
1982年 「横浜上海美術交流展」
1985年 「櫻庭彦治自選展」