収蔵作品 今月の1点
工場 71 宮本 昌雄 みやもと まさお
■ 制作年:1971年
■ 技法・材料:紙本着彩、パネル
■ サイズ [縦×横×奥行]:130.0 × 160.0cm
■ 作品番号:J-035
■ 分野:日本画
■ 技法・材料:紙本着彩、パネル
■ サイズ [縦×横×奥行]:130.0 × 160.0cm
■ 作品番号:J-035
■ 分野:日本画
※「横浜画廊散歩」2023 年2・3月号に掲載
宮本は1917年、横浜市中区生まれ。少年期より日本画家の中島清之に師事し、18歳で横浜美術展(ハマ展)に入選しますが、1938年以降入隊、日中戦争・太平洋戦争に従軍します。29歳で帰国、その後工場に勤務しながら再び絵筆をとり、第43回院展に自らの生活の場である工場をモチーフとした《工場58》(横浜市民ギャラリー所蔵作品)を出品し、初入選します。 本作にはガスタンク、鎖のような鉄鋼類、立ち並ぶ家々や工場群が様々なスケールで配されています。後景の工場の煙突から吐き出される煙の縁取り、空の一部、また工場群の右手には朱色が施され、休む間もなく稼働する工場内で燃え続ける炎の存在を感じさせます。- 横浜市民ギャラリーでの展覧会:
- 1979年「横浜百景展」
- 1982年「横浜上海美術交流展」
- 1986年「横浜美術招待展」
- 1997年「現代版『横浜絵』のこころ 宮本昌雄展」