収蔵作品 今月の1点

塔のある風景 ©Yokohama Civic Art Gallery

塔のある風景 小島 昇 こじま のぼる

■ 制作年:1988年
■ 技法・材料:紙本着彩
■ サイズ [縦×横×奥行]:100.0 × 80.4cm
■ 作品番号:J-025
■ 分野:日本画

※「横浜画廊散歩」2021年11月号に掲載

小島は1933年、横浜市生まれ。1956年東京藝術大学日本画科を卒業。前田青邨、平山郁夫に師事し、1959年日本美術院院友、後に特待になりました。

小島は写生に基づいた風景画を得意としており、本作は1988年の「横浜・上海友好都市提携15周年記念 横浜美術展・横浜百景展」の出品作です。後方に描かれているのはカトリック山手教会です。直線的な建築物と、木々の紅葉した葉の柔らかな描写、またそれぞれの色彩が好対照をなしています。赤味を帯びた空の様子が、秋の夕暮れ時を思わせます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1976年「第3回春雷展」
1979年「横浜百景展」
1982年「横浜上海美術交流展」
1988年「横浜上海美術交流展」
1990年「横浜オデッサ美術交流展」