新・今日の作家展2016 創造の場所―もの派から現代へ New “Artists Today” Exhibition 2016: Spaces of Creation; Mono-ha to the Art of Today
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概要
「新・今日の作家展」第一弾では、既成の価値観や認識からものごとを解放し、ものともの、ものと空間、ものと身体の限りない連関をあらわす作家たちの作品に焦点をあてます。1960年代後半に現れた〈もの派〉の作家たちは、「今日の作家展」を活動の場所のひとつとしていました。事物の存在や関係、それらが置かれる状況や空間自体を作品とし、ものの本質を問い続けた〈もの派〉の思想は、世界と向き合う糸口として今日の美術に脈々と流れています。
本展は、「今日の作家展」に出品された斎藤義重と榎倉康二の作品、そして菅木志雄、池内晶子、鈴木孝幸の新作により構成し、〈もの派〉から現代へとつながる”創造の場所”をめぐりながら、つくること・みることの可能性を探ります。
- 日程
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- 開場時間
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〜 (入場は17:30まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 入場料
- 入場無料
- 会場
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横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1
- 主催
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横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
- 協賛
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アサヒビール株式会社
- 助成
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芸術文化振興基金
- 後援
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横浜市文化観光局
関連イベント
アーティストトーク
2016年9月22日(木・祝)14:00~
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
出演:池内晶子、鈴木孝幸
※参加無料、申込不要
上映会《存在と殺人》
映画「存在と殺人」(1998-1999年 監督・脚本:菅木志雄 86分)を上映します。
2016年10月1日(土)14:00~
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
※参加無料、申込不要
講演会「もの派の造形思想の中核としての菅木志雄」
2016年10月2日(日)14:00~
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
出演:千葉成夫(美術評論家、中部大学教授)
※参加無料、申込不要
クロージングイベント
2016年10月9日(日)
菅木志雄 アクティヴェイション 14:00~
池内晶子 “絹糸を切る” 16:00~
会場:横浜市民ギャラリー展示室1
※池内晶子は、出品作品を変容させていくパフォーマンスをおこないます。パフォーマンス前後で作品の外観が異なります。
※参加無料、申込不要
学芸員によるギャラリートーク
2016年9月25日(日)14:00~
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1
※参加無料、申込不要
作家プロフィール
(2021年4月1日 更新)
(2021年4月1日 更新)
(2021年4月1日 更新)
(2021年4月1日 更新)
(2021年4月1日 更新)
開催レポート
横浜市民ギャラリー開設の1964年から40年にわたって開催した「今日の作家展」の新しい幕開けとなる「新・今日の作家展」第一弾では、既成の価値観や認識からものごとを解放し、ものともの、ものと空間、ものと身体の限りない連関をあらわす5名の作家の作品を紹介しました。
斎藤義重さん、榎倉康二さんの展示作品は、過去の「今日の作家展」に出品された作品です。制作されてから時間を経てもなお、それぞれの作品は、設置される空間に伴って新たな表情を見せていました。菅木志雄さん、池内晶子さん、鈴木孝幸さんは、本展にあわせて制作した新作を展示しました。普段意識することのないような場所の成り立ちや広がりを感じさせる作品を前に、じっくり鑑賞される方が多く見られました。
会期中には、池内さん、鈴木さんのアーティストトークや菅さんの初監督作品の上映会、「今日の作家展」の企画を手掛けたことのある千葉成夫さんの講演会など、展覧会の内容を充実させるイベントを開催しました。最終日のクロージングイベントでは、会場に溢れる程の人が集まり、作品が変容する現場に立会いました。
本展を通じ、横浜市民ギャラリー開設後まもなく現れた〈もの派〉の重要性、そして〈もの派〉の現在性について考える場をもたらすことができました。
新・今日の作家展2016 創造の場所―もの派から現代へ
2016年9月22日(木・祝)~10月9日(日)18日間 10:00~18:00
横浜市民ギャラリー 展示室1・B1
出品作品:11点
展覧会入場者:5,211名+関連事業参加者445名=合計5,656名