YCAG ARTIST INCUBATION PROGRAM 2018 漂白する私性 漂泊する詩性 Immersed Identity / Drifting Poetry

概要

写真/立体/プロジェクト/パフォーマンス/ダンス/インスタレーション/平面とそれぞれ異なる表現手法をとるアーティストによるグループ展です。表現手法は様々ですが、自身の制作を通じてそこで何が生成されているのかを注意深く観察する態度は、参加作家全員に共通する特徴だと言えます。
写真というメディアが生み出すイメージと人間の記憶の差異について考察をする写真作家の小野峰靖。部屋の中にある身近な物を、あたかも”コピー&ペースト”するように淡々と模刻してゆく遠藤惇也。速記をモチーフにしたパフォーマンスを展開し、異なる言語感からの記述を試みる千葉大二郎による美術プロジェクト・硬軟。パフォーマンスやドローイングなど表現手法を変え続けながら意味の伝達について考察を続ける関川航平。自身の身体から発せられる情報が場所や人へと伝わっていく過程を見つめるダンサーの中村達哉。インスタレーションやドローイングを通じて、作品と現在の社会状況との類似・相違を詩的に表現する堀内悠希。自分で撮影した風景写真を、”写経”するかのように油絵に置き換えていく画家の廖震平。
『漂白する私性 漂泊する詩性』という展覧会のタイトルは、「作品をつくる・見る」ということに対して、もっと言えば「なにかを分かる」という事に対しての、ひとつの提案です。
日程

開場時間

(入場は17:30まで)

休館日
なし
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー 展示室B1

〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

主催
遠藤惇也、小野峰靖、関川航平、千葉大二郎、中村達哉、堀内悠希、廖震平 企画:関川航平
共催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
その他
フォト・ヨコハマ2018パートナーイベント

関連イベント

オープニングイベント/出展作家によるリレートーク

日時:2018年2月28日(水)15:30~
会場:横浜市民ギャラリー展示室B1

登壇者:小野峰靖、遠藤惇也、硬軟、関川航平、中村達哉、堀内悠希、廖震平

中村達哉パフォーマンス

日時:2018年2月28日(水)16:30~/3月1日(木)15:00~/3月2日(金)16:30~/3月3日(土)17:00~/3月4日(日)15:00~ 各回1時間程度

会場:横浜市民ギャラリー展示室B1

硬軟パフォーマンス

日時:2018年2月28日(水)17:20~/3月4日(日)16:30~ 各回30分程度

会場:横浜市民ギャラリー展示室B1

※いずれも予約不要、立ち見、出入り自由

作家プロフィール

遠藤惇也 ENDO Jyunya
神奈川県茅ヶ崎市出身。金沢美術工芸大学美術工芸科彫刻専攻卒業、同大学美術工芸研究科彫刻専攻修了。世界認識についてのスタディーとして彫刻・映像・インスタレーション作品を中心に制作。主な展覧会に「虹の麓 ?反射するプロセス?」(2013年/ギャラリー矢田)、「世界素 遠藤惇也個展」(2016年/問屋まちスタジオ)など
(2021年4月1日 更新)
小野峰靖 ONO Takayasu
写真作家。1989年生まれ。大分県大分市出身。今日の自分が何を忘れていてこれから先何を忘れてしまうのか把握できない境遇において、目の前の情景を無責任に物質化できる写真の機能を「忘失のメディア」とみなし取り扱っている。第14回写真「1_WALL」ファイナリスト。
(2021年4月1日 更新)
硬軟 Kou-Nan
2014年末始動の千葉大二郎による美術プロジェクト。主に屋内外でのパフォーマンス・プロジェクトを中心に活動。速記技能検定6級所持。主な個展に「トリプルショートハンド」2017(eitoeiko)、「トリプルネットワークゲル」2015(eitoeiko)、小田原市の企画にて「モスキートハウス」2017(旧瀬戸たばこ店)。主な参加展示に「玄玄天」2017(いわき市)、「BARRACK OUT」2016(江東区)、「昼の市場・夜の市場」2016(府中市)。
(2021年4月1日 更新)
関川航平 SEKIGAWA Kohei
1990年宮城県生まれ。2013年筑波大学芸術専門学群特別カリキュラム版画コース卒業。2016年「第14回グラフィック 1_WALL」グランプリ受賞。自分の身体を使ったパフォーマンスやインスタレーション、ドローイングなどさまざまな手法を用いて作品を制作。「つくること」や「みること」の中でなにが起きているのかを考え続けている。 主なグループ展に、「BankART Life V〜観光」2017(BankART NYK)、「根をもつことと翼をもつこと」2017(BUCKLE KOBO Presentation/Documentation)「SICF18 PLAY」2017(スパイラル)、「あざみ野コンテンポラリーvol.7 悪い予感のかけらもないさ展」2016(横浜市民ギャラリーあざみ野)、「Gallery Voltaire」2016(スパイラル)、「第14回グラフィック 1_WALL」2016(ガーディアンガーデン)。主な個展に「以外の見る、を見る」2017(SEZON ART GALLERY)「figure / out」2017(ガーディアンガーデン)。
(2021年4月1日 更新)
中村達哉 NAKAMURA Tatsuya
1998年より、ダンスカンパニー「イデビアン・クルー」に参加。またSTスポット主催「ヨコラボ」集団創作コースリーダー/オブザーバーとして作品を発表(2010年 2011年)。アートスペースblanclassにてワークショップ作品「かかわりをおどる」(2014年)「ボディマップを重ねる」(2015年)ソロ作品「そこから眺める」(2013年 横浜STスポット)など。ほかに、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを多数行っている。
(2021年4月1日 更新)
堀内悠希 HORIUCHI Yuuki
1990年奈良県生まれ。写真、8mmフィルム、ドローイング等によるインスタレーションを制作。日常や常識からの逸脱の可能性を示唆したり、確かだと思い込んでいる事象の不確かな部分をポジティブな解釈として提示する。2018年に東京芸術大学大学院修士課程油画専攻を修了。2016年にグラスゴースクールオブアート(イギリス)にて学んだ。主な展示に「ゲンビどこでも企画公募」2017年(広島市現代美術館)など。
(2021年4月1日 更新)
廖震平 Zenping Liao
台湾新北市出身。国立台北芸術大学美術創作研究科絵画専攻卒業、2013年に製作拠点を横浜に移転。「黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラム 2017」。「BankART Artist in Residence 2016、2017」。「横浜北部美術公募展2015」審査員賞。「トーキョーワンダーウォール公募2015」入選。「Under35 2017」個展(BankART Studio NYK、横浜)。「只在此山中」個展(2017、東京アーツギャラリー、東京)。「美術3. 展ー喫茶と書籍と共に」(2017、ジャック&豆の木ギャラリー、鎌倉)。「Echoes Reveal」(2016、MA2 Gallery、東京)。「棲息地」個展(2016、科元ギャラリー、台中)
(2021年4月1日 更新)

関連資料