横浜市民ギャラリーコレクション展2021 うつし、描かれた港と水辺 YCAG Collection Exhibition 2021: Landscape of Harbor and Waterside, Mainly in Yokohama

※ 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入館時の検温、入場制限などの対策を行っています。
 ご来場前に必ずこちらをご確認ください。

概要

横浜市民ギャラリーには、約1,300点の所蔵作品があります。これらの作品の多くは、1964年の開館以来、企画展や国際展などの機に収蔵されたものです。特に国際展の折には地元作家を中心に横浜の風景を主題とした新作を依頼することがたびたびあったことから、横浜の風景を描いた作品が当館のコレクションには数多く見られます。今回はその中でも、港や海、水辺を描いた作品を特集します。
横浜港をはじめ、外部との玄関口、物流の拠点である港、古くから絵画や文学で題材となってきた水辺は、人びとの生活に密着する存在、郷愁の対象の両方になり得ます。本展では横浜を中心に港や水辺をうつし描いた油彩、日本画、写真、版画など約50点をご紹介します。

[特別展示]
横浜出身の日本画家・牛田雞村の《藁街の夕》《蛮船の泊》(ともに「蟹港二題」より)、《関内》(いずれも1926年作)を3点同時に展示します。絹に描いた繊細な絵肌や、開港期の書物などに取材した当時の風物をお楽しみください。

[出品作家]
相笠昌義、天笠義一、五十嵐英壽、石踊紘一、市川勉、岩田栄之助、岩見禮花、今関一馬、牛田雞村、遠藤典太、岡村芳男、奥村泰宏、小野肇、川島実、加山四郎、清塚紀子、國領經郎、櫻庭彦治、柴田昌一、杉浦幸雄、杉船久郎、鈴木健夫、園山晴巳、田嶋宏行、田中岑、ちばてつや、土井俊泰、常盤とよ子、西村建子、萩原英雄、馬場檮男、浜口タカシ、林敬二、林忠彦、古川益弘、三橋兄弟治、森兵五、森田訓司、柳原良平、由木礼


※本展は、昨年度予定していた同内容の展覧会が新型コロナウイルス感染拡大のため会期初日で開催中止となったことから、再度実施するものです。
※新型コロナウイルス感染拡大状況により、会期や開場日時などに変更が生じる可能性があります。ご来館の際は最新情報をご確認ください。

萩原英雄《港風景》1988年/木版/60.9×46.0㎝

田中岑《窓外港 朝》1988年/油彩、キャンバス/72.7×60.8㎝

五十嵐英壽《ハマの三塔》1953年/ゼラチン・シルバー・プリント/47.6×31.9㎝

林敬二《横浜港》1988年/油彩、キャンバス/91.0×116.0㎝

西村建子《横浜港》1988年/カラー・プリント/36.5×54.5㎝

柴田昌一《MM21(A)》1988年/エッチング、アクアチント/29.2×37.9㎝

三橋兄弟治《港にて》1940年/水彩、紙/57.0×74.7㎝

牛田雞村《蛮船の泊(蟹港二題)より》1926年/絹本着彩/62.1×112.9㎝

日程

開場時間

(※新型コロナウイルス感染拡大状況により、会期や開場日時などの変更が生じる可能性があります。ご来館の際は最新情報をご確認ください。)

休館日
3月15日(月)
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー 展示室1、B1

〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

主催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)

関連イベント

1.ワークショップ「木版画摺り体験 摺りであらわす水辺の情景」

申込を締切りました

いくつか版を組み合わせて色を摺り重ねていき、小さな和紙にあなただけの水辺の情景をあらわしてみませんか?ぼかしなど、木版ならではの技法が体験できます。

 

2021年3月6日(土)14:00~16:00

会場|4階アトリエ

講師|関 淳一(横浜美術館主席エデュケーター)

対象|小学生以上(小学生は保護者同伴)

※小学生の付添の保護者の方には作業補助をしていただきます。保護者も制作を希望する場合は、その旨を明記しお申込みください。
※参加費は制作する人数分必要です。

定員|15名(抽選)

参加費|500円

申込締切|2月20日(土)必着

事前申込制。申込フォームまたは来館にてお申込みください。

由木礼《MM21 Plaza》1988年/木版(水性多色刷り)/64.7×46.6㎝

2.ハマキッズ・アートクラブ「横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー」

申込を締切りました

横浜市民ギャラリーってどんなところ?コレクション展で作品を見たり、作品を保管している収蔵庫など普段は入れないバックヤードを探検しよう!

 

2021年3月14日(日)10:30~11:30

講師|河上祐子(横浜市民ギャラリー学芸員/エデュケーター)

対象|小学3~6年生

定員|10名(抽選)

参加費|500円

申込締切|2月23日(火・祝)必着

事前申込制。申込フォーム(ハマキッズ・アートクラブのページ→こちら

または来館にてお申込みください。

 

横浜市民ギャラリー photo: Takanori Ogawa

3.鑑賞サポ―ターによるトーク

ボランティアメンバーが出品作品の魅力について、作品を見ながらお話しします。

 

2021年3月14日[日] 14:00~14:30

会場|展示室1、B1

参加無料、申込不要

※新型コロナウイルス感染拡大状況により、開催を見合わせる場合があります。ご参加の際は、事前にホームページをご確認いただくか、お問合せください。また、ご参加人数を制限させていただく場合があります。

 

トークの様子(2019年)

映像コンテンツ

 

出品作家インタビュー
毎年おこなっている注目の企画。今年は版画家・柴田昌一氏のインタビューと、昨年度収録した洋画家・林敬二氏、写真家・西村建子氏のインタビューを同時上映します。
※横浜市民ギャラリーホームページでは、これまでのインタビュー動画を公開しています。こちら

 

学芸員による見どころ紹介
担当学芸員が展覧会の見どころをお話しします。

 

鑑賞サポーターのPICK UP!
ボランティアメンバーが出品作品からおすすめの1点をピックアップし、魅力をお伝えします。

開催レポート

横浜市民ギャラリーには、1964年の開館以来、企画展や国際展などの折に収蔵された作品が約1,300点あります。今回のテーマは「港と水辺」。横浜を中心に港や水辺を描いた油彩、日本画、版画、漫画等多様な表現を特集しました。会場は4つのセクションと特別展示で構成され、55点を出品しました。「1.写真でみる戦後-昭和のミナト 横浜」では戦後の横浜の様子と、当時の人々の生きざまが捕らえられた作品群を、「2.描かれた横浜港 1940~80年代」では様々な時代に描かれた横浜港を紹介しました。また「3.水辺と人びと」では人びとの存在や不在を感じさせる作品、「4.港と水辺 アラカルト-版画と漫画の多様な表現」では多彩な技法により摺られた版画や、即興に近いかたちで描かれた漫画を、また「特別展示 牛田雞村の描いた横浜-開港期の風景」では、横浜出身の日本画家・牛田雞村が開港期の風景を細やかにあらわした3作を展覧しました。
昨年開催できなかった関連イベント、ワークショップ「木版画摺り体験 摺りであらわす水辺の情景」、ハマキッズ・アートクラブ「横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー」では幅広い年代の方にご参加いただき、出品作品の一つの技法である木版画、後者では市民ギャラリーの役割や施設を知る一環という異なる入口から展覧会を楽しんでいただきました。また4名の鑑賞サポーターが作品を紹介する「鑑賞サポーターのPICK UP!」や「学芸員による見どころ紹介」の新たな映像コンテンツ、収蔵作家の柴田昌一氏のインタビュー映像も会場とWEBで公開しました。鑑賞サポーターによるトークも実施し、会場で事前調査に基づきお話しました。

[展覧会データ]
横浜市民ギャラリーコレクション展2021 うつし、描かれた港と水辺 2021 年3月5日(金)~21日(日) 3月15日(月)休館
横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
出品点数:55点
展覧会入場者数:2,763名+関連事業参加者数:36名=合計2,799 名

関連資料