横浜市民ギャラリーコレクション展2020 うつし、描かれた港と水辺 YCAG Collection Exhibition 2020: Landscape of Harbor and Waterside, Mainly in Yokohama

(当初予定。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2/29以降中止しました)

※新型コロナウイルスの影響を鑑みた横浜市の方針に基づき、2月29日から中止となりました。

上:林敬二《横浜港》1988年 油彩、キャンバス 91.0×116.0㎝
左下:三橋兄弟治《港にて》1940年 水彩、紙 57.0×74.7㎝
右下:櫻庭彦治《横浜・山手(外人墓地と港)》1963年 油彩、キャンバス 111.8×161.3㎝

概要

横浜市民ギャラリーには、約1,300点の所蔵作品があります。これらの作品の多くは、1964年の開館以来、企画展や国際展などの機に収蔵されたものです。特に国際展の折には地元作家を中心に横浜の風景を主題として新作を依頼することがたびたびあったことから、横浜の風景を描いた作品が当館には数多く見られます。今回はその中でも、港や海、水辺を描いた作品を特集します。
横浜港をはじめ、外部との玄関口、物流の拠点である港、古くから絵画や文学で題材となってきた水辺は、人びとの生活に密着する存在、郷愁の対象の両方になり得ます。本展では横浜を中心に港や水辺をうつし描いた油彩、日本画、写真、版画など約50点をご紹介します。
特別展示では横浜出身の日本画家・牛田雞村の《藁街の夕》《蛮船の泊》(ともに「蟹港二題」より)、《関内》(いずれも1926年作)を久しぶりに3点同時に展示します。日本画を発表した期間の短い作家の貴重な作品です。 絹に描いた繊細な絵肌や開港期の浮世絵等に取材した当時の風物をお楽しみください。

[出品作家]
相笠昌義、天笠義一、五十嵐英壽、石踊紘一、市川勉、今関一馬、岩見禮花、岩田栄之助、牛田雞村、遠藤典太、岡村芳男、奥村泰宏、小野肇、川島実、加山四郎、清塚紀子、國領經郎、櫻庭彦治、柴田昌一、杉浦幸雄、杉船久郎、鈴木健夫、園山晴巳、田嶋宏行、田中岑、ちばてつや、土井俊泰、常盤とよ子、西村建子、萩原英雄、馬場檮男、浜口タカシ、林敬二、林忠彦、古川益弘、三橋兄弟治、森兵五、森田訓司、柳原良平、由木礼

萩原英雄《港風景》1988年 木版 60.9×46.4㎝

田中岑《窓外港 朝》1988年 油彩、キャンバス 72.7×60.8㎝

五十嵐英壽《ハマの三塔》1953年 ゼラチン・シルバー・プリント 47.6×31.9㎝

柳原良平《運上所と英一番館》1978年 ポスターカラー、紙 72.1×102.4㎝

西村建子《横浜港》1988年 カラー・プリント 36.5×54.5㎝

日程

(当初予定。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2/29以降中止しました)

開場時間

(当初予定は18:00まで。2/28は短縮して実施)

休館日
会期中無休
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー 展示室1、B1

〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

主催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
その他

関連イベント

 ワークショップ「木版画摺り体験 摺りであらわす水辺の情景」

開催を中止します

いくつか版を組み合わせて色を摺り重ねていき、小さな和紙にあなただけの水辺の情景をあらわしてみませんか?
ぼかし等、木版ならではの技法が体験できます。

2020年2月29日[土] 14:00~16:00
会場|横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
出演|関 淳一(横浜美術館主席エデュケーター)
対象|小学生以上(小学生は保護者同伴)
※小学生の付添の保護者の方には作業補助をしていただきます。
 保護者も制作を希望する場合は、その旨明記しお申込みください。
※参加費は制作する人数分必要です。
定員|20名(抽選)
参加費|500円
申込締切|2月14日(金)

由木礼《MM21 Plaza》1988年/木版(水性多色刷り)/64.7×46.6㎝

ハマキッズ・アートクラブ 横浜市民ギャラリーまるごと探検ツアー

開催を中止します

横浜市民ギャラリーってどんなところ?
コレクション展で作品を見たり、作品を大切に保管している収蔵庫など普段は入れないバックヤードをめぐったりして、市民ギャラリーをまるごと探検!
子どもたちのための特別ツアーです。

2020年3月8日[日] 10:30~11:30
会場|横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
案内|河上祐子(当館学芸員)
対象|小学3~6年生
定員|10名(抽選)
参加費|無料
申込締切|2月18日(火)

学芸員によるギャラリートーク

開催を中止します

学芸員が展覧会の見どころや作品についてご紹介します。

2020年3月7日[土] 14:00~14:30
会場|横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
参加無料、申込不要

鑑賞サポーターによるトーク

開催を中止します

ボランティア・メンバーが出品作品の魅力についてお話しします。

2020年3月8日[日]、14日[土] 14:00~14:30
会場|横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
参加無料、申込不要

【申込みの注意事項】
・申込みは、直接来館でも受付けます。4階事務室までお越しください。
・親子やきょうだいで年齢が該当する場合は、連名で申込めます。
 ※お友達、ご親戚と一緒の申込みはできません。
 ※「木版画摺り体験 摺りであらわす水辺の情景」は、小学生の方は保護者と一緒にお申込みください。
・締切後、当選の連絡を受けた方が講座に参加できます。
・締切日を1週間過ぎても返信がない場合はお問合せください。
・定員に達していない場合は、講座開催日の前日まで電話での申込みを受付けます(先着順)。
・より多くの方が参加できるように、無断キャンセルはおこなわないでください。
・申込みの際に提供された個人情報は、申込みされた事業にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。

開催レポート

今回は港や海、水辺を描いた作品を特集しました。展覧会は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大防止のため初日のみ開催し以降中止となってしまいましたが、当館ホームページ内のブログで会期中毎日、展示会場の様子や作品解説などを発信しました。 会場は4つのセクションと特別展示で構成し、55点を出品しました。写真を通じ戦後の横浜の様子と人びとの生きざまを見る「1.写真でみる戦後-昭和のミナト 横浜」、様々な時代・姿の横浜港を描いた絵画を集めた「2.描かれた横浜港 1940~80年代」は1階に、人びとのいる風景・また不在の風景を味わう「3.水辺と人びと」、多彩な技法でつくられた版画や、即興に近いかたちで描かれた漫画を展覧する「4.港と水辺 アラカルト-版画と漫画の多様な表現」、そして横浜出身の日本画家が大正末年に細微な描写であらわした3作を紹介する「特別展示 牛田雞村の描いた横浜-開港期の風景」は地下1階で展示しました。作品図版やセクション解説、出品作家インタビューなどを掲載した小冊子は、ホームページでご覧いただけます。 関連イベントもすべて中止となりましたが、今年も鑑賞サポーター(ボランティア)8名が活躍し、会場内にサポーターが事前調査した、作品に描き・うつされたスポットを紹介するマップを掲出しました。

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