横浜市民ギャラリーコレクション展2017  季節をめぐる Yokohama Civic Art Gallery Collection Exhibition 2017: Season in the Works

概要

横浜市民ギャラリーには、1964年の開館以来、企画展や海外交流展、横浜ゆかり作家の個展等を機に収集してきた作品がおよそ1,300点収蔵されています。横浜市民ギャラリーコレクション展は、毎年テーマを設けて収蔵作品を選りすぐり、その魅力を広く知っていただくために開催しています。
今回は、収蔵作品の中から春夏秋冬の四季に描かれた/制作されたもの、また各季節を感じさせる作品を展覧します。四季が明確な日本では、古くから季節に応じ移り変わる自然が描かれ、人々の目を楽しませてきました。当館の収蔵作品は戦後美術が中心です。油彩、日本画、版画、写真、素描、漫画等約90点を通じ、作家や技法ごとの表現の多様性や、各季節の表情をお楽しみください。
会場内では2つの小特集展示をおこないます。「馬場檮男の横浜百景」では、版画家・馬場檮男(1927‐1994)がライフワークとして取り組んだ四季折々の横浜の風景を描いた版画作品《横浜百景》を、「戦後のひと・まち―常盤とよ子・奥村泰宏」では写真家の常盤とよ子(1930年生まれ)・奥村泰宏(1914-1995)の夫婦がそれぞれ撮影した、戦後の横浜とそこに暮らした人々の姿をご紹介します。

[出品作家]
相笠昌義、青木四郎、秋山亮二、浅見信夫、天笠義一、安喰虎雄、池田龍雄、市川勉、市川保道、入江泰吉、入江正巳、牛田雞村、江見絹子、海老原暎、小川哲男、奥村泰宏、北久美子、北井一夫、北岡数彦、國領經郎、小島功、小島昇、小林裕子、阪本文男、櫻庭彦治、島田正次、志村計介、芹沢龍吉、添田定夫、園山晴巳、高松次郎、田澤茂、田島奈須美、田中岑、寺井重三、土井俊泰、常盤とよ子、永井保、中島千波、中谷龍一、中西新太郎、野田弘志、長谷川潔、馬場檮男、浜口タカシ、浜田三郎、林敬二、茨田茂平、ヒサクニヒコ、兵藤和男、平野杏子、吹田文明、益井三重子、益田義信、松島一郎、三橋兄弟治、薬袋勝代、宮本昌雄、村上善男、若江漢字

馬場檮男《冬の開港記念館》1979年 リトグラフ 41.0×30.1cm

北久美子《1988年 夏》1988年 油彩、キャンバス 91.0×116.8cm

益井三重子《風薫る》1988年 紙本着彩 128.1×72.2cm

園山晴巳《HIKAWA MARU YOKOHAMA》1988年 リトグラフ 82.0×57.6cm

常盤とよ子《赤線の女―横浜》1955年 ゼラチン・シルバー・プリント 25.4×39.2cm

日程

開場時間

(入場は17:30まで)

休館日
会期中無休
入場料
入場無料
会場

横浜市民ギャラリー 展示室1・2

〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

主催
横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
後援
横浜市文化観光局

関連イベント

アーティスト・トーク 「リトグラフと私と馬場檮男」

2017年3月4日[土]14:00~15:30
会場:横浜市民ギャラリー 4階アトリエ
出演:園山晴巳(出品作家)

版画家・園山晴巳氏が、自身や師・馬場檮男について、版や道具などを用いながらリトグラフを軸に語ります。

学芸員によるギャラリー・トーク

2017年3月11日[土]14:00~14:30
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1

担当学芸員が展覧会の見どころや作品についてご紹介します。

鑑賞サポーターによるトーク

2017年3月12日[日]、18日[土]14:00~
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1

ボランティア・メンバーが出品作品の魅力についてお話します。

開催レポート

コレクション展2017では、季節をテーマに各季節を描いた/感じさせる作品に加え、二つの特集展示「馬場檮男の横浜百景」「戦後のひと・まち−常盤とよ子・奥村泰宏」をおこない、95点の作品を展覧しました。また、会場内では横浜の美術史上貴重な証言となる二人の収蔵作家・浅見信夫氏、常盤とよ子氏のインタビューも上映しました。会場では身近な季節をあらわした作品を、思い思いに楽しむ方の姿が見られました。出品作家の園山晴巳氏によるアーティスト・トーク、15名の鑑賞サポーターによる2回のトークも実施され、いずれも盛況のうちに終わりました。

[展覧会データ]
横浜市民ギャラリーコレクション展2017 季節をめぐる
2017年3月3日(金)~19日(日)全17日間 10:00~18:00
横浜市民ギャラリー 展示室1・2
出品点数:95点
展覧会入場者数:5,032名+関連事業参加者99名=合計5,131名

関連資料