横浜市民ギャラリーコレクション展2016 風景-それぞれのまなざし Yokohama Civic Art Gallery Collection Exhibition 2016: Scenery
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概要
本展では、「風景」をキーワードに、1940年代から1990年代に制作された作品およそ70点を展示します。風景は、美術の主題として描かれ、写されてきました。視野にとらえた自然や事物をすべて画面に写したり、現実にはない理想的・幻想的な世界を描いたり、目の前の光景を自らの印象のままに表出するなど、作家があらわす「風景」はさまざまです。本展は、〈具象〉〈幻想〉〈印象〉〈日常〉の4つの章により構成し、風景表現の多様な展開を辿ります。
また特集展示として、柳原良平が描いた横浜の風景を紹介します。1978年、大通り公園の完成を記念して「ヨコハマ漫画フェスティバル」が開催されました。柳原は、このフェスティバルの中心となって漫画家やイラストレーターに出品を募りました。会場となった横浜市民ギャラリーは、出品作家32名の作品76点を所蔵しています。今回は、このうち柳原の作品全8点を展示し、横浜の名所・旧跡を巡ります。
[出品作家]
相笠昌義、秋岡美帆、安保健二、岩田栄之助、奥村泰宏、鎌田方晴、川村信雄、北井一夫、櫻庭彦治、添田定夫、川島実、五島三子男、阪本文男、杉浦勝人、須田一政、高梨潔、高松次郎、谷川晃一、土田ヒロミ、常盤とよ子、富山治夫、中林忠良、野田哲也、長谷川潔、英伸三、浜口タカシ、茨田茂平、平野杏子、緑川廣太郎、宮本昌雄、宮脇愛子、森秀男、村上善男、森兵五、柳原良平、山下清澄、油野誠一、吉仲太造
- 日程
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- 開場時間
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〜 (入場は17:30まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 入場料
- 入場無料
- 会場
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横浜市民ギャラリー 展示室1、B1
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1
- 主催
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横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
- 後援
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横浜市文化観光局神奈川新聞社tvkラジオ日本FMヨコハマ横浜市ケーブルテレビ協議会
関連イベント
クロストーク「風景を撮る」
出品作品と写真家の活動についてお話します。
出演:土田ヒロミ(写真家)、倉石信乃(明治大学教授)
日時:2016年3月5日(土)14:00-15:30
会場:横浜市民ギャラリー4階アトリエ
※参加無料、申込不要
担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2016年3月12日(土)14:00-14:30
会場:横浜市民ギャラリー展示室1
※参加無料、申込不要
横浜市民ギャラリー展覧会カタログ市
会場:横浜市民ギャラリー展示室1受付
会期中、横浜市民ギャラリー開設時から2000年代にかけておこなわれた展覧会のカタログを特別販売します。現在では手に入り難い、希少な資料を購入いただける機会です。
※本展終了後、横浜市民ギャラリーでは過去の展覧会カタログの販売をおこないません。
開催レポート
横浜市民ギャラリーコレクション展2016では、〈風景〉をキーワードに1940年代から1990年代に制作された絵画や写真を展示し、風景表現の多様な展開を紹介しました。第二次世界大戦終了後から近代化の進む横浜をはじめとする日本を写し描いたり、現実にはない幻想的な世界を創出したり、日常の光景をクローズアップするなど、作家それぞれのまなざしでとらえられた風景表現に、来場された方たちも様々な視点から関心を持って鑑賞されていました。
関連イベントのクロストークでは、出品作家の土田ヒロミさんと写真評論家の倉石信乃さんをお招きし、“風景を撮る”をテーマに写真による風景の記録についてお話しいただきました。土田さんの近作の上映もあり、参加された方は最後まで熱心に聴講されていました。また横浜市民ギャラリー展覧会カタログ市では、希少な資料を求める方で賑わいました。
横浜市民ギャラリーコレクション展2017 風景―それぞれのまなざし
日時:2016年3月4日(金)~3月20日(日)17日間 10:00~18:00
会場:横浜市民ギャラリー展示室1・B1
入場者数:4,553名
関連事業参加者数:72名
合計:4,625名
出品点数:67点