転位’90-地-Ⅱ ©Yokohama Civic Art Gallery

転位’90-地-Ⅱ
中林 忠良
なかばやし ただよし

■ 制作年:1990年
■ 技法・材料:エッチング、アクアチント、ステンシル
■ サイズ [縦×横×奥行]:57.7 × 61.5cm
■ 作品番号:PR-201
■ 分野:版画

※「横浜画廊散歩」2018年11月号に掲載

1937年東京府品川区生まれ。小学校時代に新潟への疎開を経験しました。都立文京高校卒業後、企業勤務を経て1959年に東京藝術大学に入学。1961年集中講義で駒井哲郎の指導で銅版画に出会い、1963年大学院に進み駒井に師事します。以降同大学助手、講師、助教授を経て1989年教授に就任。2003年紫綬褒章を受章。現在東京藝術大学名誉教授、版画学会名誉会員、日本版画協会理事など。

1975年、文部省派遣在外研修員としてヨーロッパに滞在した翌年、恩師の駒井が逝去します。中林は駒井の遺志を受け継ぎ、銅版画の技法研究と教育的普及に精力を注いできました。モチーフをコピーし銅板に転写、複写する独自の技法「転写腐食法」を編みだしたのは、ヨーロッパから帰国した翌春、藝大近くの谷中墓地で足元の桜の花びらを目にし足元を見つめ直す心境となったことがきっかけといいます。中林はこの技法で、「Position」、「転位」と名づけた作品を多く発表しています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1972年 「今日の作家’72年展」
1974年 「今日の作家選抜展」
1988年 「横浜上海美術交流展」
1992年 「横浜コンスタンツァ美術交流展」
1993年 「横浜サンディエゴ美術交流展」