島田正次《花月園競輪場》' ©Yokohama Civic Art Gallery

島田正次 しまだ しょうじ
《花月園競輪場》

1979年
水彩、紙

「横浜画廊散歩」2016年8月号に掲載

島田正二は1913年(大正2)、横浜に生まれました。1931年(昭和6)、横浜商業学校を卒業後、洋画家・鈴木保徳(1891-1974)に師事し翌年独立美術協会第2回展に初入選、以後10回展まで入選を重ねました。1940年(昭和15)には紀元2600年記念文部省美術展に無審査出品をしています。戦後は定時制高校に勤めながら制作を続け、1968年(昭和43)からは創造美術会展に出品し、個展も開催。1992年(平成4)に亡くなりました。風景や静物画を多く手がけ、静物では自ら庭で育てた花をモチーフにすることが多かったそうです。

本作は1979年(昭和54)の「横浜百景展」のために制作されました。描かれた花月園競輪場は、1950年(昭和25)に旧花月園遊園地の跡地に建設されましたが、2010年(平成22)に閉場した施設です。観客席から体をひねるような視点でトラックとスタンドを捉えた構図はダイナミックで、屋根の上部に見える空の青さと白い雲からは夏の暑さが伝わってくるようです。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1979年 横浜百景展

収蔵作品一覧へ戻る