©Yokohama Civic Art Gallery

黒田 茂樹 くろだ しげき
《Sand glass》

制作年:1990年
技法・材料:エッチング、アクアチント、ルーレット、ドライポイント、リフトグランド

※「横浜画廊散歩」2018年6月号に掲載

黒田は1953年神奈川県生まれ。1978年第2回日本現代版画大賞展で優秀賞を受賞。1979年多摩美術大学大学院修了。1984年文化庁芸術家在外研修員としてアメリカに滞在。1991年横浜文化賞奨励賞受賞。

銅板画を中心に複数の技法を取り入れて制作する黒田の作品には、傘をさし疾走する自転車が多く登場します。しかしながらその自転車を操っている人間がいるはずの箇所は黒いもやのようなものであらわされ、あたかも高スピードで自転車が走っているようにも、またその乗り手が人間ではないようにも見えます。黒田は傘と自転車について、「私は、傘も自転車も描いたことはない、でも時間と空間を表現するために形を借りたことは事実です。(中略)<時間とは、空間と相対的に連続して流転する現象である>。」と語っています(「わたしのかたち」『版画年間2001』阿部出版)。本作のタイトル《Sand glass》は砂時計の意味です。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1982年 「横浜上海美術交流展」
1990年 「横浜オデッサ美術交流展」
1991年 「よこはまの作家たち’91」
1992年 「横浜コンスタンツァ美術交流展」

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