©Yokohama Civic Art Gallery

田澤 茂 たざわ しげる
《ベイブリッジ建設風景》

制作年:1988年
技法・材料:油彩、キャンバス
サイズ:117.5× 91.7 cm

※「横浜画廊散歩」2018年5月号に掲載
田澤は1925年青森県南津軽郡田舎館村に生まれ、幼少期に父の仕事の関係で北海道に渡り、高等小学校卒業後は北海道や秋田の鉱山に勤務、1945年には入隊もしますが、終戦を経て1948年より平塚市に居を構えました。1952年より猪熊弦一郎に師事、同年新制作協会に入選し、以降同会を中心に活躍しました。1960年より制作にパラフィンを用いるようになり、絵肌を盛り上げ削ることで描画する独自の画法を確立しました。また、60年代後半には主題として長く取り組むようになる民話を主に描き始め、故郷で目にした地蔵等をモチーフに作品を発表しました。2014年逝去。
本作は1988年の「横浜市美術展・横浜百景」の出品作です。田澤は同時に2点出品しており、もう1作は同タイトルでベイブリッジが両端より建設され、中央で結合する前の様子を全体的にとらえた作品です。一方本作では結合前の橋の一端がクローズアップされています。クレーン車や海上を進む船の大きさ、画面いっぱいに描かれた橋の姿がその巨大さを伺わせます。背景の空の色は夕刻なのか黄褐色であらわされ、真新しい橋の白さとコントラストを成しています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1986年 「民話の風土をさぐる 田澤茂展」
1988年 「横浜市美術展・横浜百景」
1990年 「横浜オデッサ美術交流展」
1992年 「横浜コンスタンツァ美術交流展」

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