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杉浦勝人 すぎうら かつんど
《飛ぶ》

1984年
油彩、キャンバス

※2014年7月号に掲載

1910‐1984年群馬県生まれ。1931年太平洋美術学校卒業。1936年より牧野虎雄に師事。同年より旺玄社展に出品し、1946年旺玄会会員、1979年同神奈川旺玄会代表。 画歴の初期においては人物画や風景画にも取り組んでいましたが、1960年からは一貫して古典的写実法を研究し、静物を中心に描くようになりました。 杉浦の描く作品世界は、どこか現実ではないような不思議な雰囲気が漂います。それは写実表現の探究にとどまらず、キュビスムなどから影響を受けて計算された画面構成や、寓意的な意味を暗示させるようなモチーフの組み合わせなど、独自の工夫を作品に凝らしたためでしょう。 本作では、竹ひご製の紙飛行機を真上から捉えた視点と、紙風船や竹とんぼが卓上に置かれたところを横から捉えた視点、二つの視点が並存しています。竹ひご製の3つの紙飛行機は、真上に向かって飛び立っていくかのように感じられ、杉浦の遊び心が反映されています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1979年「杉浦勝人自選展」
1982年「横浜上海美術交流展」

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