岩田栄之助《貝(エスキース)》_トリミング ©Yokohama Civic Art Gallery

岩田栄之助 いわた えいのすけ
《貝(エスキース)》

1963年
油彩、キャンバス

※2015年7月号に掲載

岩田栄之助は1899年横浜生まれ、1919年神奈川県立工業学校を卒業、同年東京美術学校に入学しましたが2年後に中退しています。1924年春陽会第5回展に初入選後出品を続け、1943年同会会友、1946年会員となりました。 1931年には松島一郎、小島一谿、中島清之らとともに横浜美術協会を設立、横浜の美術界の振興に尽力しました。1945年の横浜大空襲でそれまでの作品の大半を焼失してしまいますが、以降も精力的に制作を続けました。風景や花などを描く、穏健で親しみやすい作風が特徴です。

本作は室内と思われる画面手前に界を配し、後景に港につながれ水面に浮かぶヨットを描いた作品です。下絵を指す「エスキース」と題についており、1965年頃の作品≪ヨット≫や≪ヨット・貝≫の習作にあたると考えられます。 人物よりも貝が大きく描かれた大胆な構図で、モチーフから夏らしさが感じられます。1943年中川一政賞、1982年横浜文化賞受賞。

1985年死去。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1982年 「画業60年記念岩田栄之助展」

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