©Yokohama Civic Art Gallery

入江正巳 いりえ まさみ
《華虹門》

1973年
紙本着彩

※「横浜画廊散歩」2017年6月号に掲載

1924-2004年、東京都生まれ。池上秀畝、前田青邨に師事。1960年に横浜に転居し、生涯を過ごしました。日本美術院を中心に活動を展開し、仏教を題材とした作品を多く制作しました。

本作に描かれているのは、韓国・京畿道水原市の水原華城にある華虹門です。水原市は18世紀末に李氏朝鮮第22第国王・正祖が築いた計画都市で、水原華城は現在世界遺産にも登録されています。華虹門は城壁に加えて町の南北を貫く水原川の北川の水門としての役割も担っていました。石づくりで7連のアーチを持つ水門部分の上部には楼閣があり、景観の美しさでよく知られています。入江は確かな写生で建造物・川の水や女性たちを描きとっています。洗濯をする女性たちの服装や、画面左手の青々とした柳から、初夏らしい爽やかさが感じられます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1975年「入江正巳仏教画展」
1982年「横浜上海美術交流展」
1984年「入江正巳日本画展」
1988年「横浜上海美術交流展」
1990年「横浜オデッサ美術交流展」

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