©Yokohama Civic Art Gallery

長宗希佳 ながむね きよし
《称名寺を眺む》

1988年
油彩、キャンバス

※「横浜画廊散歩」2017年1月号に掲載

1937年川崎市生まれ。1959年多摩美術大学卒業、1966年第20回二紀展に出品し同人となりました。1968年同展同人賞、1971年に特選を受賞したほか、1984年から1990年まで横浜美術協会会長もつとめました。

長宗は時計や壺、ビアジョッキなどのアンティーク品やトランプのカード、ブロンズ像等の彫刻と人体を組み合わせた画風で知られます。緻密に描かれたモチーフは時に漆黒の空間に浮かび、裸体の女性らと組み合わせた例も見られ、寓意性を含んでいるかのような印象も感じさせます。 本作は金沢区の称名寺を背景に手前に石造りと思われるテーブルを配し、その上に蕎麦猪口や青い染料で絵付けが施された陶器類が並べられています。浮いたほおずきやテーブルの上下で分かたれた空間に非現実的な雰囲気が漂います。画面の上部には開港期の横浜の地図が描かれており、皺の寄り方や背景の闇に吸い込まれそうな様は燃えている途中のようにも見えます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1981年「春雷展」
1982年「横浜上海美術交流展」
1988年「横浜上海美術交流展」
1992年「横浜コンスタンツァ美術交流展」
1993年「横浜サンディエゴ美術交流展」

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