森兵五「津久井湖」_008A ©Yokohama Civic Art Gallery

森兵五 もり ひょうご
《津久井湖》

1987年
油彩、キャンバス

※2015年1月号に掲載

1924年横浜市金沢区の旧家に生まれました。父の沖右衛門も独立展で活躍しており、その影響もあってか自身も絵を描き始めました。1941年神奈川県立第二中学校(現・翠嵐高校)卒業と同年、第11回独立美術展で初入選、以後同会に出品を続けました。1946年多摩美術大学専科を卒業、1948年に横浜美術協会会員となります。1959年には横浜美術協会会長となり、横浜の美術振興に尽力しました。

画歴の初期、1950年代には静物から始まってやや抽象性を帯びた風景を描き、1960年代にはより抽象性の高い作品を発表。1970年代には東洋的な墨画や書、禅画などに着想を得たと思われる黒の描線を中心とした作風を経て、1980年代には具象性が復活し鮮やかな色彩が使用されるようになりました。本作は亡くなる2年前に津久井湖を描いた作品で、大胆に簡略化された山や湖のフォルムに、紫や黄、青などの色彩が施されています。モダンな印象とともに、清々しい雰囲気の感じられる作品です。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1964年 開館記念「横浜市総合美術展」
1968年 「第1回春雷展」
1979年 「横浜百景展」
1987年 「横浜風景美術祭」
1991年 「抽象と形象―大気の世界 森兵五展」

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