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天笠義一 あまがさ よしかず
《横浜港》

1982年
油彩、キャンバス

※『横浜画廊散歩』2016年12月号に掲載

天笠義一は1921年東京生まれ。1948年に第1回ハマ展に出品、市長賞を受賞。1949年に同会員となりました。春陽展にも1948年から出品し1958年に会友となっています。

天笠は濃い絵具・太めの筆致で輪郭を描く、強い印象の感じられる作風で知られます。本作は横浜税関が大きく描かれ、後方左手には大桟橋が描かれています。上方からの視点であることから、付近の高い建物から北東に向けて港方面を眺めた風景だと思われますが、赤煉瓦倉庫のような建物も描かれており、シンボリックなモチーフを画面上に再構成したと考えられます。画面の多くを占める白っぽい絵具は陸地・海面ともに用いられ、観る側の眼が惑う不思議な効果を生んでいます。押えた色調の中、税関のドームの緑色が際立っています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1979年「横浜百景展」
1982年「横浜上海美術交流展」

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