©Yokohama Civic Art Gallery

北岡文雄 きたおか ふみお
《横浜中華街》

1988年
木版

「横浜画廊散歩」2016年9月号に掲載

北岡文雄は1918年(大正7)、東京生まれ。東京美術学校油画科本科3年であった1939年(昭和14)、平塚運一(1985-1997)に教えを受け木版画を制作し始めます。同年より日本版画協会展に出品を続け、1943年(昭和18)同会会員となり、恩地孝四郎(1891-1955)らと知り合います。 1945年(昭和20)1月、新京(現・長春)にあった東北アジア文化振興会に赴任、中国木版に影響を受けたことで一時政治色の強い作品もつくりましたが、帰国後は平明な作風となりました。1950年(昭和25)頃からは抽象的な傾向を帯び、キュビズム等にも関心を見せましたが、1955年(昭和30)からのフランス留学を経て再び写実に回帰します。国内外で多数の展覧会に参加、1997年(平成9)、勲四等旭日小綬賞を受賞、2007年(平成19)に亡くなりました。

本作は1988年(昭和63)の「横濱・上海友好都市提携15周年記念 横浜美術展・横浜百景展」のために制作したものです。手前にバイクや蒸籠を配置することで奥行を持たせた画面には、多数の色が使われ、活気に溢れる中華街の雰囲気を演出しています。自動車や人々の服装にも当代らしさが感じられます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1988年 横浜・上海友好都市提携15周年記念横浜美術展・
     横浜百景展
1990年 横浜・オデッサ姉妹都市提携25周年記念・
     横浜美術展
1992年 横浜・コンスタンツァ姉妹都市提携15周年記念
     現代日本の版画と写真の展開~いまヨコハマから
1993年 横浜現代美術展 横浜の波

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