©Yokohama Civic Art Gallery

谷川晃一 たにがわ こういち
《森の記憶Ⅲ》

1991年
シルクスクリーン

※「横浜画廊散歩」2017年5月号に掲載

谷川は1938年、東京生まれ。攻玉社高等学校在学中に画家の甲斐仁代に師事し、卒業後さまざまな仕事に従事しながら制作を続けます。1963年読売アンデパンダン展に出品するも、翌年同展が廃止されたことから立石紘一らと「アンデパンダン’64展」を企画、赤瀬川原平らの前衛芸術グループ「ハイレッドセンター」にも参加しています。個展などで作品を発表する一方、美術評論家としても活躍してきました。1988年に伊豆高原に移住して以降作風が変化、人間の孤独から周辺の自然や生き物たちへと関心が移ります。ヒトガタという従来からのモチーフに加え、作品中に動物や植物が頻繁に登場するようになり、色彩もカラフルになりました。

本作にも牛か犬を思わせる動物や蛇、植物のガマのような白い形態、そしてこちらを見つめるヒトガタが画面の中に所狭しと描かれています。モチーフは画面の四辺では部分的に描かれており、画面の外にも空間が続いていることを暗示させます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1989年「土方巽とその周辺展」
1992年「横浜コンスタンツァ美術交流展」

収蔵作品一覧へ戻る