©Yokohama Civic Art Gallery

小作青史 おざく せいし
《夕暮れの牧場(こどもの国)》

1988年
リトグラフ

※「横浜画廊散歩」2017年2月号に掲載

1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学油画科卒業。1961年日本版画協会展奨励賞、1963年に新人賞を受賞。各国の版画ビエンナーレに出品し、1979年から80年にかけて文化庁芸術家在外研修員としてフランス・ドイツに滞在しました。 1971年に多摩美術大学の講師となり、後年教授に就任し教育者としても活躍しました。版や道具、設備が必要なため、卒業後リトグラフを離れる学生を多く目にしたことから板を利用した木版リトグラフを考案、その後も技法を研究しました。

小作は見たものをそのまま描いてきたといいます。しかしそれは見えたものを忠実に再現するのではなく自分の印象を投じてあらわすため、主要なモチーフの人体は歪められモノクロームの色彩と相まって独特の作品世界が展開されています。 本作に描かれているのは青葉区のこどもの国内の牧場ですが、実際にはないような形態の木々が散見されます。木版の木目が牧場の草原部分に活かされ、黒々とした木立や後方の山がこれから来る夜を予感させます。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1988年「横浜上海美術交流展」
1992年「横浜コンスタンツァ美術交流展」

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