©Yokohama Civic Art Gallery

元永定正 もとなが さだまさ
《さんかくさんしょくさんかさね》

1988年
シルクスクリーン

※「横浜画廊散歩」2016年3月号に掲載

元永定正は、1922年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。三重県上野商業学校(現・三重県立上野商業皇后学校)卒業後、様々な職に就く傍ら中之島美術研究所で学びました。1955年には具体美術協会に参加、16年間同会を中心に活動しました。その間に具体美術協会主宰の吉原治良吉原のもとで美術家として研鑽をつみ、また他作家と交流しながら自身の表現を模索しました。1966年にはアメリカに滞在し制作もしています。

活動初期にはビニール袋に色水を入れた作品等身近な材料を用いた立体作品を制作していましたが、次第に絵画作品に移行し、自ら開発した絵具が流れるような質感を生み出す「流しかけ」の技法を採用した抽象画を発表するようになりました。1970年代からは絵本やデザイン、版画等多様な表現に取組みました。本作には三色の三角が三つ重なった様子に、韻を踏んだ楽しいタイトルがつけられています。音や数に注目したユニークな言葉が施され、明快な形・鮮やかな色であらわされた元永の作品は、絵本を通じ子どもたちにも長く親しまれています。

横浜市民ギャラリーでの展覧会:
1974年 今日の作家展’74年展
1992年 横浜・コンスタンツァ姉妹都市提携15周年記念「現代日本の版画と写真の展開」展

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